ジャニーズ事務所の「性被害」について思うこと

ジャニーズ事務所が「性被害」の問題で揺れている。

今回もまた外国メディア(英BBC)による報道でこの問題が表面化した。

外国では未成年に対する性的虐待はとりわけ重要視される。

外国では即刻「アウト」と判定される未成年に対する性的虐待が、日本では長年それも50年以上にわたって放置されてきたこと、このことは外国メディアにとって信じられない事象であるのは明らかだ。

わたしも外国メディアと同じ考えである。

わたしは長年、ジャニーズ事務所のタレントを起用するテレビ番組を見る気がしなかった。

なぜなら、ジャニーズ事務所のタレントを起用する媒体を視聴し続けることは、ジャニー喜多川氏による未成年性的虐待を黙認することだと思っていたからだ。

ところが、とても残念なことに、そのように考える人は世の中に少ないみたいだった。

 

北公次氏の暴露本「光GENJIへ」

ジャニー喜多川氏による性被害について、わたしは1989年に発行された北公次氏による暴露本「光GENJIへ」を読んで知った。

ジャニーズ事務所に所属する少年タレントの多くは「合宿所」に住まわされていることを、わたしは子どもの頃に雑誌などを読んで知っていた。

「未成年の少年たちをなぜ一か所に集めて住まわせておくのか」子どもの私には不思議だった。

北公次の本を読んで、少年たちが合宿所に住まわされている理由が分かった。

いったい、いままでどれくらいの少年が被害にあってきたのだろうか。

北公次氏の「覚せい剤所持による逮捕歴」のせいで、薬物をやるような人物がお金欲しさに出した暴露本だという認識で、この問題が表面化されなかったのが残念である。

けれども、ジャニーズ事務所を比較的早期に退所した実力者(たとえば郷ひろみ、田原俊彦、本木雅弘など)がひっそりとジャニーズ事務所を離れたことからして、背後になにか後ろ暗い事実があることをわたしは感じ取らずにはいられなかった。

北公次氏以外にも、元・所属タレントがジャニーズ事務所の性被害について書籍を出して告発している。

 

改めて思ったこと

ジャニーズ事務所の性被害の件について改めて思ったこと。

それは、

「こどもたちの処遇について日本人は驚くほど他人事である」

ということ。

最近の保育園や小中学校などの公教育で起こっていることについてもジャニーズ事務所の性被害問題と同じである。

保育園や小中学校の状況のひどさを訴えても、大人たちは関心をあまり持たない。

声を上げられない小さき人たちに対して、もっと耳を傾けてほしいのだ。