(絵本)こんとあき(著者:林明子)

先日、絵本「こんとあき」をはじめて読んだ。


出典:こんとあき|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

 

長男が小さい頃には絵本「こんとあき」に出会う機会がなかった。

こどもによって絵本の好みが違うものだ。

こどもの数が多いほど、出会う絵本の数が多くなる。

我が家のこどもはふたり。

出会う絵本はこれで最後かと思うと、少々寂しい

 

絵本「こんとあき」感想

絵本「こんとあき」は、ぬいるぐみの「こん」を治してもらいに、「こん」と「あき」のふたりがおばあちゃんの家まで行くまでの物語である。

いや~。

絵本「こんとあき」に出会えて良かった。

絵本「こんとあき」は100冊に1冊しかめぐりあえない本・「ヴィンテージ絵本」と呼べる本だ。

こういう絵本は、物語のあらすじを深く考えてはいけない。

こどもに戻ったときのように、素直な気持ちで読み進めていくとよい。

 

よくよく考えていくと疑問がわいてくる。

・なぜぬいぐるみが電車に乗って人間としゃべっているの?

・なぜ「さきゅう」なの?

・なぜこどもとぬいぐるみだけで遠出できるの?

・なぜぬいぐるみの「こん」が「さき」のおばあちゃんの家の場所を知っているの?

・なぜ「さき」は、さきゅうからおばあちゃんの家までたどり着けたの?

こういう細かいことは気にせずに読み進めよう。

最後の最後で「こん」は、「さき」のおばあちゃんが作ったぬいぐるみだということに気づく。

 

こういう本は、書こうと思って書ける本じゃないな。

絵本「こんとあき」は、まだ半分「夢の中に居る」子どもたちのための絵本なのだ。

ぜひ一度、絵本「こんとあき」を手に取って読み進めてみてほしい。

 

絵本「こんとあき」

こんとあき|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

 

作  林 明子
初版 1989年

福音館書店