都立高校(進学指導重点校)小学生保護者説明会に行ってきた【2023年】
都立高校のなかには、小学生とその保護者に対して説明会を行っている高校がある。
小学生保護者向けの説明会を行っているのは、進学指導重点校や進学指導特別推進校がほとんどだ。
今回は、ある進学指導重点校の小学生保護者向け学校説明会に行ってきた。
やることが多すぎるような気がした
今回の学校説明会では、学校紹介の詳細な資料が配布された。
配布された資料には、学校の特徴や進学実績が掲載されていた。
進学指導重点校では国公立大学の受験を意識して、文系理系問わず多くの科目を履修させるようになっている。この点は、どの進学指導重点校・進学指導特別推進校でも同じだ。
昔の都立高校は、学校の授業を受けていれば足りた。
それが現在は、学校の授業だけでなく、英語教育・キャリア教育・グローバル教育・探求学習・補習・季節講習など…多くのことが課されている。
今回見学した都立高校では「ウチはこんなに色んなことをやっています!」と言わんばかりに、これでもかこれでもかとたくさんのプログラムが紹介された。
高校3年間で国公立大学合格までもっていくための学校側の工夫が垣間見れた。
「学校がいろいろなことをしてくれて、なんてお得!」と思う保護者が多いのかもしれない。
けれども、学校が生徒に提供するプログラムの種類と量があまりにも多すぎると感じた。
これでは、生徒はどうしても受け身になるだろう。
公立中学の頃と同様に、学校が提供するプログラムに乗って毎日忙しい生活を送れば大学に合格する、ということだろうか。
学校説明会を聞いていると、学校側が提供するものに疑問を持たず、学業と部活と行事に精を出すことが暗に求められているように感じた。
あまりにも穿った見方だろうか。
個人的には、一度立ち止まってじっくり考える時間・じっくりと本を読む時間・じっくりと友と語り合う時間を高校生に作ってあげたい。
けれども、できるだけ高校3年間で現役合格させるには、こういうやり方にならざるを得ないのだろう。
今回見学した都立高校は知名度が高く、誰もがうらやむ高校なのだけれど…実際に見学してみて、正直言って複雑な気持ちになった。