(読書感想)手相刑事の鑑定術(著者:江幡龍)

面白い切り口から手相について書かれているので、本書(手相刑事の鑑定術)を手に取った。


手相刑事の鑑定術(江幡 龍)

著者は、過去に警察で刑事・鑑識を担当していた経験の持ち主である。

つまり、著者は職務上、犯罪者や被疑者の手相を必然的に多く観てきたという、珍しい経験の持ち主なのだ。

 

自責の念がないタイプの人

本書の詳細は下記ブログに書かれているので省略するが、本書で印象的だった点は2つ。

 

1つは、本書で「完全なダークサイド側の人間」と評されている犯罪者の手相だ。

人は迷いがあると「障害線」・「島」が手相に現れる。

犯罪者でも自責の念を持っていると「障害線」や「島」として手相に現れる。「障害線」や「島」を持っているということは自責の念があるということなので、改心して更生する可能性がある。

ところが、犯罪者でも自責の念がないタイプの人(完全なダークサイド側の人間)がいるそうだ。そのタイプの人は手相に障害線などのしわや島がなく、つるんとした手相をしていると本書に書かれている点が興味深かった。

 

手相は変わる

本書で印象的だったもう1つの点は「手相は変わる」具体例が書かれていたこと。

犯罪をおかした人が更生して充実した生活を送れるようになると手相が変わる実例が載っている。

一度罪を犯すとその後の人生はうまくいかないとは限らない。

こういう話を聞くと「人は気持ち次第で変わることができる」のが分かる。

やる気が出てくる。

希望がもてる。

 

手相刑事の鑑定術

江幡 龍
2022年
徳間書店