(絵本)きかんしゃ やえもん(文/阿川弘之 絵/岡部冬彦)
小1の次男に読み聞かせるための「字が多い絵本」を探していたところ、絵本「きかんしゃ やえもん」を図書館で発見して借りてみた。
絵本「きかんしゃ やえもん」
「きかんしゃ やえもん」は1959年初版の絵本。
もう60年以上前に作られた絵本なのだ。
文は作家の阿川弘之氏(作家:阿川佐和子のお父上)。
絵は漫画家の岡部冬彦氏。
文章が美しい
阿川氏による文が美しく読みやすい。
こどもでも理解できる単語を選んで文章を作っていることがわかる。
最近は「文章が美しい」と思える絵本になかなか出会えない。
たとえ絵本であっても、文章が長くなるとリズム感が良くない文章だと読みたくなくなる。
「きかんしゃやえもん」のような昔の絵本の中には文章が優れたものがある。
次男(小1)の絵本の読み聞かせをするのもあと2年くらいだろうか。
小学校低学年のうちに、美しい文章の絵本を読み聞かせしておきたい。
絵が楽しい
岡部氏が描く登場人物の表情が豊か。
やえもんの苦み走った表情がなんともいえない。
表紙を含むカラー頁は水彩画で描かれていると思うが、水彩独特の微妙な色彩が懐かしい感じで味わい深い。
きかんしゃ やえもん
文/阿川弘之
絵/岡部冬彦
初版1959年
岩波書店