「通販生活」に思うこと

ご存知の通り「通販生活」は老舗の通販カタログである。

ただ「通販生活」は単なるカタログではなくて、読み物(雑誌)としての側面も大きい。

「通販生活」は長年、単なる商品の紹介だけでなく、政治的や社会的な問題に関する識者の意見や対談を掲載してきた。

ちょっと「週刊金曜日」みたいな雰囲気である。

毎号毎号、著名な識者の意見が「通販生活」には載る。「通販生活」の愛用者として著名な作家が登場することも多い。

わたしは一般人なのでよく分からないが、「通販生活」に載るのは一流の作家や学者の証、みたいな暗黙の了解が各業界で存在するのだろうか。

わたしは「通販生活」を長年、購読している。

20代の頃から今まで、靴下などの肌着や、枕・毛布・布団などの寝具を通販生活で購入してきた。

そのほか、我が家の加湿器も通販生活で購入したものだ。

個人的な感想として「通販生活」寝具は良心的な価格のものが多いので愛用している。

 

老人雑誌化する「通販生活

ところが、ここ5,6年で「通販生活」はすっかり老人雑誌化してきた。

たとえば、「スマホの使い方」みたいな高齢者向けとおぼしき特集が「通販生活」で連載されているし、「通販生活」の掲載商品には健康食品の比重が高くなっている。

「通販生活」の購買層は高齢者中心になったせいだろう。

「週刊現代」や「週刊ポスト」と同じだ。

だいぶ前から「通販生活」の商品は健康食品や化粧品などの利益率が高い商品にシフトしてきていて、新聞(新聞の購読層は高齢者が中心である)の広告や折り込みチラシで「通販生活」の商品が掲載されることが増えてきた。

今の「通販生活」の内容だと、新規の若い読者がつかないんじゃないか?とちょっと心配している。せっかく識者の意見を掲載しても「通販生活」を購読するのは高齢者ばかりで若い世代の目に触れることが少ないのはもったいない。

「通販生活」の商品はどれも、我が家のような子育て世代にとっては高すぎるのだ。

良質で工夫が施された商品を取り扱うのが「通販生活」の特徴ではある。

でも「通販生活」の商品は、生活に余裕がある高齢者や高所得世帯ならば無理なく購入できる商品だと思うが、今の我が家には商品の値段が高すぎて「通販生活」の商品を更新するのは難しくなっている。

昔から「通販生活」は高機能化により付加価値を高めた高額な商品を販売する手法をとってきた。

でも、わたしはこれ以上の高付加を「通販生活」の商品に求めていない。今まで利用していた定番商品が廃版になってしまい、今はもっと高額な商品に切り替わってしまったものもあり残念だ。

今の我が家にはギロファの靴下もファベ社の枕も高額過ぎて、今は新しいものに交換する余裕がなく、ボロボロのものを使い続けている。

商品の値段が高すぎて新しいものに交換できずにいるのがなんとも悔しい。