学力格差は就学前についている
小2次男が通う公立小を見ていると、悲しいかな、就学前に学力差がついていると実感させられる。
次男が通う公立小では、算数について小2で習熟度別の授業にしている。
次男の話を聞いていると、すでに小2の段階で「習熟度別のクラスの顔ぶれが固定している」。
少なくとも、1番上のクラスの顔ぶれと1番下のクラスの顔ぶれはおおむね固定しつつある。
小学校低学年ですでに学力格差が固定している状態を鑑みるに、就学前(小学校入学前)に学力差がついているのだろう。
その差を埋めることは相当の努力が必要になる。
中学受験向けの通塾がはじまる小4になると、学力格差はしっかりと固定してしまうのかもしれない。
小2の勉強は重要だ
教育格差を乗り越えるには小2が大事。
上の記事を書いた方は教育ジャーナリストの経験がある大阪府内の区長だそうだ。
記事にちょろっと、「入口」である保育が大事、と書いてある。
そうなのだ。
公立小学校の1年生は、地域で満6歳になった子がかき集められて構成される。
生まれてから6歳になるまで、どんな環境で育ってきたかは子ども一人ひとりバラバラである。
あらゆる育ちの子どもたちが「ヨーイドン」でスタートするのが公立小学校の1年生なのだ。
就学前教育の影響は大きい
実際は、保育園で育ったのか・幼稚園で育ったのか、どんな幼稚園・保育園で過ごしてきたのかはかなり影響される。
今や1・2歳児の6割が保育園(こども園含む)で過ごしている。
この国のこどもたちの過半数が朝から夕方まで園で過ごしている、ということだ。
平日に保護者と過ごす時間は「夕方から就寝までの3、4時間に限られる」という現実は重い。
その分、園の環境はこどもたちに大きく影響するはずだ。
それなのに、保育の質が議論されることはあまりにも少ない。
保育園で過ごす環境について、もっともっと真剣に議論したほうがいい。
保育園で体験することは、こどもたちの学力に大きな影響を及ぼすに違いない。
保育園=厚生労働省、小学校=文部科学省という管轄の違いのせいにしたまま放置してはいけないと思うのだ。