大人が弾いてみた・ぴあのどりーむ5
わたしは現在、大人ピアノでブルグミュラーを練習中である。
ぴあのどりーむ5(田丸信明編・学研プラス)
ブルグミュラー25の練習曲を練習するかたわら、次男が練習中のぴあのどりーむ5を次男といっしょに練習してきた。
今回は、大人初級者が弾いてみた「ぴあのどりーむ5」の感想をまとめてみる。
ぴあのどりーむ5の特徴
有名曲がたくさん掲載されている・田丸先生自作の曲も良い
ぴあのどりーむ5には27曲が収録されている。
そのうち、編者の田丸先生の自作の曲は11曲。
それ以外の残り16曲は、みんなが知っている曲がたくさん収録されている。
たとえば、エーデルワイス・アビニョンの橋の上で・かわいいオーガスティン・メヌエット(バッハの作品と言われてきたがベッツフォールトの作曲とのこと)・ロンド(モーツァルト)など。
どの曲も、ピアノ初級者が弾く機会が多い名曲だ。
また、ぴあのどりーむ5に収録されている田丸先生自作の曲は、響きが美しくて素敵だ。
個人的印象だが、田丸先生自作の曲はぴあのどりーむ5に収録されているものが一番良い。
曲が短め
ぴあのどりーむ1~4と比べてぴあのどりーむ5では長い曲が増えてくる。
とはいえ、見開き(2頁)の曲も増えてはいるものの、ぴあのどりーむ5は依然として1頁に収まる曲が27曲中19曲と大半を占める。
1曲が短いのはメリットとデメリットがある。
集中力が続かない幼児~小学校低学年のお子さんや、楽譜に慣れていない大人初級者向きの編成だろう。
ただ、小学校高学年以上の理解が早いお子さんには物足りないと思う。
左手「ズン チャッ チャ」伴奏の曲が多い
ぴあのどりーむ5の収録曲は、いわゆる左手が「ズン チャッ チャ」の伴奏形式をとる曲が多い(左手アルペジオの曲もあるが)。
収録曲の半数近くが左手「ズン チャッ チャ」の伴奏形式である。
伴奏形式がワンパターンなので、こどもには負担が少ないかもしれないけれど…正直、練習していて飽きる。
左手で主旋律を弾く曲がほとんど無いのが残念。
左手の自由度があまり高くないのだ。
ブルグミュラー25の練習曲では、左手で主旋律を弾く曲(まずはアラベスク)も増えてくる。
今後、難易度が上がり、「左手=伴奏」と固定されていない曲が増えることを考えると、このくらいのレベルから少しずつ、左手を使う曲を意識的に弾いていったほうがいいと思う。
まとめ
ぴあのどりーむ5は、ぴあのどりーむ1~4と比べると良曲が多く収録されており、練習し甲斐がある教本だ。
たとえば、「ゆっくり進度の大人初級者が初心者向き教本を終えた後、ブルグミュラー25の練習曲に進む前に、いったん、ぴあのどりーむ5を使う」のも手だと思う。
気になるのは、ぴあのどりーむ5で「左手の伴奏形式がワンパターンで、左手で主旋律を弾く曲がほとんどない」こと。
理解が早いお子様については「ぴあのどりーむ5修了後、すぐにブルグミュラー25の練習曲に移行する」判断をする先生がいるのは、そのせいもあるのだろう。
ぴあのどりーむの練習記録
こどものレッスン
ぴあのどりーむ1:5歳:ぴあのどりーむ1がもうすぐ終わる
ぴあのどりーむ2:5歳:ぴあのどりーむ2が終わった
ぴあのどりーむ3:5歳:ぴあのどりーむ3の感想【子ども向けピアノ教本】
ぴあのどりーむ4:6歳:ぴあのどりーむ4が終わった
ぴあのどりーむ5:7歳:ぴあのどりーむ5が終わった
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