育休手当(育児休業給付金)の支給要件が厳格化される【2025年4月】
2025年4月から育児休業給付金(育休手当)の支給が厳格化される。いわゆる「育休手当」目当てで落選を狙って保育所入所を申し込むのを防止する狙いがあるらしい。
少子化が止まらず、待機児童は徐々に落ち着いてきていて、保育所の空きが増えている。
私が住む街では、認可保育所の0歳児1歳児の空きはポツポツ出ているけれども、3歳児以上は保育所に空きがたくさん出ている。
育休手当の支給要件を厳格化するのは、国がなんとしても保育所の空きを埋めたいからだろう。
評判が悪い保育所に仕方なく入所するしかないのか
ただ、育児休業給付金をもらえるのは原則2歳まで、となると、遅くとも1歳児クラスに入所しなければならない。
自宅の近くに評判が悪い保育所しか空きがない場合はどうするのだろうか。
(1)仕方なく評判が悪い保育所に子どもを預ける
(2)空きがある評判が良い保育所の近くに引っ越して、そこに子どもを預ける
(3)給付金が出なくてもいいから、評判が良い保育所の空きが出るまで育児休業を延長する
(4)仕事を辞めて自分で子どもを育てる
のどれかを選択することになる。
早く復職せざるを得ない事情があり、切羽詰まっていて(1)仕方なく評判が悪い保育所に入れる、を選択しなければならない人もいるだろう。預けられる子どもは不運である。
保育所の0歳児・1歳児クラスに子どもを入れる時点で、母親は産後数か月から2年未満しか経っていない。お産から体が完全に回復していない人も多いだろう。
授乳している間は血液が母乳にとられるから体調に完全に戻るのは難しい。それでも、保育所に預けて昼間働きながら、夜間授乳する人も多い(私の長男の小さい頃がそうだった)。
昼間働きながら夜間授乳していると、慢性的な睡眠不足になるのがつらい。
0歳児の頃は、通勤途中で赤ちゃんの泣き声を聞くと、母乳が分泌されて胸が張って痛くなることもある。
並みの人よりも体力があると思う私でも、肌感覚でいうと、お産から完全に体調が戻るまで3年くらいかかっている。
産後1年前後で復職するのが前提の育休制度ってどうなのよ。
「女性活躍社会」を謳うのはいいけれども、仕事も育児も頑張れなんて、女の人を働かせ過ぎ、だと思う。