中高年、大人ピアノは楽しい

50歳を過ぎてから習い始めたピアノ。

かれこれ3年ほどピアノを習っている。

今はとにかくピアノを弾くのが楽しくて仕方がない。

最近は仕事が忙しく、ピアノを練習する時間が十分にとれないけれど、それでも、できる範囲でピアノの練習を続けている。

 

今わたしが練習しているのは、ブルグミュラー25の練習曲の中盤から後半の曲だ。

ブルグミュラー25の練習曲は全曲でなく、弾きたい曲を先生にピックアップしてもらって練習している。

ブルグミュラー25の練習曲については、そのほか、こどもが練習中の曲も個人的に練習しているから、ブルグミュラー25の練習曲の中盤までの曲はおおかた弾けるようになった。

 

ピアノを習い始めた3年前はブルグミュラーなど、到底たどり着けないと思っていた。

けれども、3年間続けたら、ブルグミュラー25の練習曲を無理なく挑戦できるようになった。

 

わたしが師事している先生はいたずらにピアノ教本を先へ先へと進めるタイプではない。生徒が今持っている技術力でできるかぎりの表現力を発揮することを求めるタイプだ。

だから今わたしは、ブルグミュラー25の練習曲をゆっくりとしっかりと練習している。

 

中高年になってからピアノを習い始めたので、わたしには当然、絶対音感はないし、今後も絶対音感が身につくことはないだろう。

そして、これから練習を続けても、超絶技巧の上級者向けの難しい曲は一生弾けるようにならないだろう。

けれども、わたしのピアノの技術レベルはまだ初級なので、練習すればするほど指は動くようになるのが楽しい。

 

プロのピアニストやピアノの先生は50歳を超えると、老化で早いパッセージが弾けなくなるという話を聞く。

若い頃にピアノ弾きとして頂点を極めたからこそ、プロの人は50代以降「いかに老化を食い止めるか」が課題になってくる。「老化を食い止めるための」練習はつまらないという話も聞く。

それとは対照的に、私などは中高年になってからピアノを始めたので、若い頃にピアノの技術力に関して頂点をきわめていない。ピアノの技術力について、まだまだ改善の余地があるのが嬉しいのだ。

だからこそ、中高年になってから始めるピアノは楽しい。