少年野球チームが減っている
少年野球チームが年々減っている。
私が住む街でもそうだ。
巨人戦が地上波で毎日のように放送されていた頃は、1つの小学校に少年野球チームが2つや3つ存在する地域もあった。
ところが今では、場所によっては「近隣の小学校まで行かないと少年野球ができない」という事態である。東京とその近郊ではどこもそんな状態だろう。
隣の小学校の少年野球チームはとうとう、部員減少により、他チームとの合同チームを組まないと試合に出場できなくなった。
私の住む街では、少年野球チームは小学校2、3校につき1チーム存在する、みたいな状況になっている。
幸か不幸か、次男が通う公立小をベースとする少年野球チームはまだ存続している。
例外に漏れず、そこの少年野球チームは常時、部員を募集している。
今は、小学校入学前からサッカーチームに所属する子どもが結構いる。少年野球チームからすれば、小学校入学前からサッカーにこどもを取られてしまっているのだ。
次男が通う公立小の男子児童に対しては今後、少年野球チームへの勧誘が増えていくのだろう。
最近は「少年野球のお手伝いの多さ」が周知されたせいだろう、私が住む街では「当番制なし」を謳う少年野球チームが大半を占めるようになった。
ところがSNSを見ると、納会・卒団式・合宿・夏祭り・焼肉大会・カレー大会…少年野球チームではいろいろなイベントがあるのが分かる。
ビール瓶がテーブルの上に並べて置かれている納会の写真が写っていることもある。
こういうイベントは、保護者の協力で成り立っているに違いない。
最近では、入団希望者に悟られないよう、納会や卒団式の写真を掲載しないようにしているチームもある。
「お手伝いは強制でない」というけれども、実際は保護者が手伝わなければならないイベントがたくさんあるんじゃないか?という疑念が消えない。
少年野球チームの親のお手伝いに関する東京新聞の記事がある。
これを読むと、少年野球チームにいる保護者は「親がやりたくないからという理由で少年野球チームをやめるなんて言語道断」という人たちと、「少年野球チームは同調圧力が強すぎてお手伝いが辛い」とこぼす人たちとに二分される。
両者が分かり合えることはおそらく、ないだろう。
「世の中には、少年野球チームのお手伝いのようなPTA的共助活動に喜びを見出せる人と、見い出せない人がいる」のだ。
私はPTA活動を通して、自分自身がPTA的共助活動に喜びを見い出せない人だと悟った。
だからこそ、我が家は少年野球チームに足を踏み入れるつもりはない。