アクティブラーニングが苦手な子もいる
今の学校現場では「アクティブ・ラーニング」が大はやりである。
今の学校はとにかくプレゼン・プレゼン・プレゼンばかり。
とにかく皆の前で発表させたがる。
あがり症の次男はみんなの前で発表するのが大嫌いだ。
「代表として選ばれてみんなの前でプレゼンするのが嫌」だと次男はいう。だから学校で取り組む絵も作文も、代表に選ばれないように「手を抜いていい加減になっている」と次男は言う。
こういう子は案外たくさんいると思う。
正直言うと「代表者を選出してプレゼンする」ことなんか、やらないでほしい。
次男はもともと絵をかいたり文章を書いたりするのが好きだ。
「代表になりたいから」絵を書いたり作文を書いたりする子ばかりじゃない。
「絵を描くこと」・「作文を書くこと」それ自体はとても楽しいことなのだから、絵を描くこと・作文を書くことそれ自体を次男にもっと楽しんでほしい。
そして、今の学校は「アクティブ・ラーニング」と言って、なんでもかんでも「グループワーク」をやりたがる。
学校から就活まで世の中はグループワーク全盛である(まるでお受験の「行動観察」だ、就活のグループ・ディスカッション)。
でも「グループワーク」は教師の思惑へと誘導させられる傾向がある。
そして「グループワーク」では「本質は何か」を考えるより、そこに居るみんなが納得する意見にまとめることが重要になる。
結果として教師の「指導のねらい」を嗅ぎ取って発表できる子に高得点がつくことになる。
「自分自身でじっくりと深く考える子」よりも「教師の意図をくみとって発表できる子」に高得点がつくことになる。
教師に誘導されたくない子・自分自身で考えて答えを出したい子はグループワークを好まないだろう。
まだ小2の次男は学校で本格的なグループワークをまだ経験していないが、今の様子から推察するに、次男はおそらくグループワークを好まないだろう。
思春期になれば、こどもは教師の思惑にはめられることをますます避けるようになる。
しかし、どの教科でも高い内申点をもらうためには、教師の思惑をくみ取って自分の感想を述べることが必要になる。
高い内申点をもらうためには「教師はこういう内容にすることを望んでいる。こういう内容にすれば高い点数がもらえる」という思考回路を学校で常に駆動させる必要がある。
忖度を常時強いられるのは、思春期の敏感な子どもにとっては苦痛な行為である。
単純にテストの点数だけで評価されるほうがよっぽど「気が楽」だ。
昨今の学校現場の「アクティブ・ラーニング」導入は不登校の隠れた原因、と言われ始めている。
教師の思惑を嗅ぎ取って意見を述べることにうんざりしている子どもが少なからず居るということだ。
次男をこのまま公立中学に進学させた場合、次男がアクティブ・ラーニングを敬遠していまい、内申点がとれないかもしれない。
内申点がとれない場合、高校受験では実力よりワンランク下の都立高校を受験せざるを得なくなり、苦戦を強いられるだろう。
そう考えると、次男は早いところ中高一貫校に避難したほうがいいような気もする。
次男が高学年になったとき、次男がグループワークにどの程度拒否反応を示すかを見極めてから、次男と進路を相談しようかと考えている。