9月入学~今やるべきことなのか
今年4月から幼稚園児になった次男。
けれども新型コロナウイルス騒ぎで次男はまだ1度も幼稚園に通っていない。
9月入学(ふたつの案)
今話題の「9月入学」問題。
政府が9月入学の案を2つ出したとのこと。
案1:来年からの9月入学で一気に9月生まれに調整するやり方。
たとえば、来年度に2014月4月~2015年8月生まれの15ヶ月を1学年として調整するやり方だ。
案2:5年かけて学年を調整するやり方。
たとえば、13ヶ月を1学年として5年かけて9月生まれを学年の始めとして調整するやる方だ。
どうやら政府は9月入学導入に乗り気のようだ。
9月入学(安易な導入はやめてほしい)
今は9月入学を導入すべきでないと思う。
私は9月入学自体に反対ではない。
9月入学を導入するなら相当の準備期間を設けてから導入してほしい。
そうでないと、9月入学は幼稚園や保育園での教育に及ぼす影響があまりにも大きすぎるから。
9月入学を導入するならば、たとえば10年くらい前から準備し、5、6年くらいかけて徐々に9月入学に移行してほしい。
今すでに0歳児は保育園に通っている。
9月入学に移行するならば、0歳児から入学時期の調整が必要になってくる。
未就学児を持つ保護者として、保育園や幼稚園でクラス調整をするのは止めてほしい。
次男の場合、小学校に入学するまで約3年ある。
けれども幼稚園に在籍している間、新型コロナウイルスの第2波・第3波が来て、幼稚園にきちんと通えない可能性が高い。
つまり今の保育園児・幼稚園児は今後数年間、就学前教育がきちんと受けられない可能性がある。
そんな中で9月入学を導入すれば、たとえば上記政府の案2(今後5年間は13か月を1学年とし、最終的に9月生まれから入学するようにさせる案)の場合、
・今年の年中児のうち4月生まれはいきなり年長に組み込まれる
・今年の年小児のうち4月5月生まれはいきなり年中に組み込まれる
ことになる。
つまり、現在年少児である次男の同級生のうち4月生まれ・5月生まれはいきなり年中児になる。
新型コロナウイルスの流行のせいで、小学校入学までに幼稚園や保育園に満足に通えない可能性がある。
それなのに一部の子どもたちは小学校入学が1年繰り上がってしまって良いとは到底思えない。
保育園や幼稚園での教育はどうなってしまうのか?と心配だ。
私立幼稚園の団体も9月入学に反対しているそうである。
そりゃ当然だ。
就学前教育が軽視されすぎ
就学前教育があまりにも軽視され過ぎていないか?
世の中、高校受験とか大学受験、そちらのほうにばかり気をとられている。
受験生にとって来年の受験が気がかりなのは良く分かる。
だから、受験生に配慮して「来年は9月入学を認める」や「入試を夏に行う」などの対策は本当に必要だと思う。
ただ、それに便乗して日本全体で9月入学に移行するのは今やるべきことではないと思う。