中学受験しないのは親のエゴなのか

神戸の学習塾(ミドリゼミ)のブログをいつも興味深く読んでいる。

今の時代「公立中学→公立高校→理系大学」というルートで受験するのはかなり不利だそうだ。

高校理科(生物・化学)の負担がとても重くなっているからだ。親の世代ならば大学で学んでいた内容(免疫・遺伝子工学など)が高校の学習範囲になっている。

 

そして、相変らず負担が大きいのが高校数学の「重さ」だ。

高校数学の内容を十分に理解するのに相当の時間がかかる。

つまり…高校生活の3年間で高校数学をきちんと理解するのが大変なのだ。

公立難関高校では2年ちょっとで高校数学を終わらすことになるが、高校数学をきちんと理解できずに消化不良になることもままある。

 

文系であれば公立高校から大学受験で十分だろう。

でも今の時代、理系での大学受験は公立高校からでは相当に不利なのは確かだ。

授業の速度をどんなに飛ばしても、本来3年で学習すべき高校数学の学習範囲を2年ちょっとで十分理解するのは大変だ。

 

天才肌で受験適性がものすごく高い子ならば公立高校からでも大学受験(理系)を突破できるだろう。

けれども、そんな生徒はごく一握りである。

 

あるいは、高校生活3年間を勉強漬けで過ごすならば、理系であっても公立高校から大学受験で合格する可能性は高まる。

けれども、そんな勉強だけの高校生活で良いのだろうか。

自分は将来どんな方向に進むのか、自問自答する時間を高校時代に作ってあげたい。

 

一握りの天才肌の子どもを除けば、高校受験よりも中学受験を選ぶほうが親としてまっとうなのだろうか。

高校受験を選んだがゆえに進路選択の幅を狭めてしまうのはこどもに申し訳ない。