保活:便利な世の中になったものだ
最近、認可保育所の申込方法を説明する動画を配信する自治体が増えてきた。
便利な世の中になったものだ。
最近の認可保育所の申込は提出書類が多くて本当に大変だから、分かる気もする。
保育所の申込方法を説明する動画を作ってほしいという話が保護者から出るのも無理はない。
なにせ申込書類を記入する前に、説明書類を読んで理解するだけでも大変なのだ。
2015年に「子ども・子育て新制度」が始まるのにあわせて、認可保育所の入所が厳格に審査されて指数順に決まるようになった。
それにともない、認可保育所申込の際に記載しなければならない事柄がぐっと増えたと思う。
認可保育所の申込:以前は
それ以前は、認可保育所の申込みは今ほど大変ではなかった。
給与所得者の場合、申込書類と勤務先の在職証明書さえあれば良かった。
ところが、今はそれだけではない。
認可保育所申込の際は、アレルギーの有無や既往症など健康状態に関する事細かな情報を記載して提出しなければならない。
自営業者の場合、それに加えて、確定申告書・通帳・仕事の契約書のコピーや仕事のスケジュール表まで提出が必要だったりする。
こんな感じだから、何を提出するのかよく分からないという人が居るのも無理もない。
認可保育所:祖父母世代は
そういえば、保育園申込の書類を書くのが面倒という保護者は昔からいた。
「保育園申込の書類を書くのが大変だから、保育園には申し込まかった。だから店番しながら子どもの面倒をみていた。」という話を祖父母世代の人から聞いたことがある。
保育所申込よりも以前の段階で「店先でこどもの面倒をみられるのだから、保育園入所は無理です」と役所の人から言われたという話を昔、何人かの小売店主から聞いたことがある。
祖父母世代が子育て真っ最中だった頃はどうやら「小売店主は店番しながらこどもの面倒をみれるんだから、保育園は要らないでしょ?」という感覚だったらしい。
それに「子どもが保育所に通うのはイレギュラーなこと。家庭で子育てするのが基本」という暗黙の了解があったように当時は感じた。
一方で、今は保育に欠ける状態で一定の条件を満たせば、どんな仕事に就いていても原則入所できるようになった。
そういう意味では有難い世の中になったものだ。