女性とスポーツ
スポーツをする女性特有の問題がしばしば報告されるようになってきたのはここ最近だ。
それ以前も、激しいスポーツをする女性に生理不順や無月経などの問題がしばしば起こることは知られていた。
たとえば長距離の女子陸上選手には結構な割合で無月経の人がいると報告されている。
厳しいトレーニングを続けると、体が飢餓状態に陥ったと脳が判断して生理が止まるそうだ。
若い頃に激しいスポーツをしていて生理不順や無月経となり、その後しばらくして、子どもが欲しいと思ったときに不妊治療が必要になるケースもあると聞く。
しかし、今までは女性アスリートの健康問題が話題になることは少なかった。
女性アスリート外来
最近は女性アスリート外来を設けている病院もある。
順天堂病院がそのひとつだ。
女性アスリート外来 設立ものがたり1 あまりに多かった「無月経」のアスリート
日本のスポーツ界はわりと最近まで女性と生理の重要性を認識してこなかったらしい。
このような女性アスリート外来が設けられることは大きな前進だと思う。
思春期と運動嫌い
女性は思春期になると運動嫌いの割合が増えるといわれている。
特に、運動を定期的にしている子どもと、運動嫌いの子どもとの格差が大きいといわれている。
分かる気がする。
次男の周囲をみていると、運動する・しないは幼児の頃にさかのぼんじゃないかと思う。
運動嫌いな女生徒には、他人と競うスポーツよりも個人スポーツのほうが向いている。
もっと言えば「他人と競うものではない」ヨガや太極拳のような運動か、弓道や合気道などの武道も良いと思う。
思春期の女性にヨガがあまり浸透しないのはなぜだろうか。
ヨガ教室に通うとなるとお金がかかるので、中高生がお小遣いを払ってまでヨガ教室に通う気はしないのだろう。
学校の部活動などでもっとヨガが浸透するようになればいいのになあと思う。
10年位前からヨガ自体は巷でかなりメジャーになってきた。
けれども、学校の部活動でヨガが浸透しないのは、25年前も前のオウム真理教(ヨガ教室を開いていた)の影響があるのだろうか。
自分自身を振り返ると
自分自身の経験では、思春期に週2回のペースでスイミングに通っていた。
思春期(小学校高学年~高校生にかけて)には運動系の部活動をする子どもは多い。
ただ、中高の部活で体を故障していた友人がたくさんいた。
故障してまで部活を続ける意義はあるのだろうか?と思っていた。
私は思春期にスポーツクラブを活用していた。
思春期はあくまでも無理のない範囲で運動を続けていた。
体が作られる思春期に運動は欠かせない。
しかし、プロスポーツ選手を目指す人を除けば、女性は思春期に無理をせず適度に運動を行う程度でよいかもしれない。
思春期に運動系部活動で体に過度な負担をかけなかったことが、その後現在まで私の生殖器官が頑丈である理由かもしれないと、今振り返って思うのだが、どうだろうか。