美容院を選ぶ時:個人経営か、人を雇っているか
美容院を選ぶときは、個人経営か、それともオーナーが美容師を雇っているのかを重視している。
わたしの性格からすると、ひとりか夫婦ふたりでこじんまりと営まれている個人経営の美容院のほうが好きだ。
個人経営の美容院は時間やメニューの融通が利くし、売上を気にして手を抜かれることが少ないからだ。
整体や鍼灸院を選ぶときも美容院と同様、個人経営のほうが好きだ。
複数の美容師が在籍する美容院がどこも低品質、ということではない。
オーナー経営の美容室でも丁寧に仕上げて下さるところはたくさんあるが、小回りが利く個人経営の美容室が好きなのだ。
人を雇っているオーナー美容師はどうも苦手だ
諸々の事情で最近、新しい美容室を探している。
美容師が独立してオーナー(店長)になり、美容師を複数雇っている美容院にいくつか行く機会があった。
オーナー美容師になる人というのは、独立するくらいだから、能力に自信がある美容師なのだろう。
染め粉が顔についたまま
ある美容室ではたまたま、オーナー美容師の担当になったのだが、とにかく勧誘がしつこく、次回の来店時期まで指示してくる始末である。
こういう、引っ張ってくれる「俺様美容師」が好き、という人もたくさんいるので一概に悪いわけではないと思うが、自分には合わない。
美容師を何人も雇っているオーナー美容師というのは、雇っている美容師の人件費を払わなければならないから、お金に非常にシビアだ。
このオーナー美容師はわたしの施術をしている最中「この客は次回来ないな」と思ったようで、施術がとたんにいい加減になった。
帰宅して気づいたのだが、カラーリング後、顔の周りについたカラーをリムーバーで落とすこともしなかったので、こめかみに黒い染め粉が付いたままだったし、耳の中に黒い染め粉がべっとりとついたままだった。
その店は高級志向で、相場よりも高いカラーリングの料金をとっているのにも関わらず、である。
こちらとしては、担当したオーナー美容師との関係が悪くならないよう気を遣って、店の雰囲気や設備もさりげなく褒めていたのだが。
びしょびしょに濡れた髪を放置
別の店でも同じような経験をした。
染め専門の美容室で同じくオーナー美容師が担当になったときも「この客は次回来ないな」と思ったようで、洗髪後、びしょびしょの髪の毛のまま、小さなタオルだけ肩におかれてそのまま放置された。
料金前払いだったので、そのまま自分でセルフブローしたのち、お店の人と顔を合わすことなく帰宅した。
仕事をする以上は、次回来店するか否かに関わらず、最低限、料金に見合った施術をするのがプロだと思うのだが、最近は「利益をもたらさない客」だと判定したら、サービスをさっさと切る経営者が多いのだ。
そういう経営者の姿勢は、世知辛い世相を反映しているのだろう。