マスクとこどもの年齢についての考察
次男(小1)は、幼稚園に通っていた3年間ずっと「マスク」をつけていた。
「園で過ごすときは基本的にマスクをつけること」を園から要請されていた。
次男の卒園アルバムに写るのはマスク姿のこどもたちばかり。
運動会など一部の行事を除いて、どの子もマスクを着用している。
1年生:誰もマスクを着けていない
そして今年4月、新小1は小学校の入学式とともに「マスクを卒業」した。
次男が通う小学校の入学式では、新入生(小学校1年生)は誰ひとりマスクをつけていなかった。
まったく見事なものだ。
入学式以降今でも、次男を含む1年生は誰もマスクを着けていない(病み上がりで咳が出るときなどを除く)。
それまでの3年間ずっとマスク着用を強要されたことなどすっかり忘れてしまったかのように、1年生は誰ひとりとしてマスクをつけていない。
1年生があっさりとマスクを外したのは、やはり、小さい子どもにとってマスクは息苦しいからだろう。
そして、ああ小学校1年生のような小さな子は「今」を生きているんだなと改めて思った。
戦前生まれと戦中生まれにも書いたが、小学校入学前のこどもの記憶というのは、ぼんやりしているようだ。
小学校入学頃のこどもたちは、過去にマスクを常用していたことなどすっかり忘れて「いま心地がよいこと」を優先できるのだ。
マスクを外せないこどもたち
その一方で、毎朝次男を小学校まで送迎していると、2年生以上の子どもたちにはマスクを着け続ける子が一定数いることに気づく。
高学年女子のマスク着用率が高い。
感染症にかかると中学受験の妨げになるからマスクで予防したいのだろうか。
あっさりマスクを外した1年生とは対照的である。
マスクをつけているのは、几帳面で真面目そうな女子児童に多いが、男子児童でもマスクを着けている者がいる。
どうやら、小学生になってから数年間マスクを着け続けると、マスクが手放せなくなる子どもがいるのだ。
小学生になると「マスクを外すほうが快適」という思いよりも「将来のため(=感染症予防)にマスクを着ける」ことを優先できるようになるのだろうか。
それとも「マスクを外す」=「本性をみせる」ことをおそれているのだろうか。
いずれにせよ、マスクをあっさりと外した小学校1年生はまだまだ無邪気で本音の世界を生きているということだ。