(読書感想)教育は遺伝に勝てるか?(著者:安藤寿康)
「教育は遺伝に勝てるか?」というストレートなタイトル。
安藤寿康「教育は遺伝に勝てるか?」朝日新書(2023年)
この本によれば「15歳を境に、遺伝から影響が環境からの影響を上回る」とのこと。
この本に掲載されている「一卵性双生児の事例1~5」が面白い。
一卵性双生児それぞれに別々にインタビューして、出生からいまの職業につくまでの生い立ちを話してもらった内容がこの本には事例としてまとめられている。
事例として取り上げられた一卵性双生児の方々はいずれも、双子同士で似たような職業についているのが面白い。
一卵性双生児というのは、小さい頃、同じようなことに興味を持つことが多いようである。
人間だれしも、自分にとって「これは面白い!」と思う経験をしているものだが、一卵性双生児は幼い頃に「面白い!」と感じた出来事が共通しているらしい。
ぜひ、実際に本を読んで、一卵性双生児の事例(インタビュー)を読んでほしい。
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