感覚遊びの大切さ
私は保活と幼活の両方を体験している。
つまり、保育園と幼稚園の両方を見学した。
幼稚園をいくつか見学して気が付いたことは「幼稚園には必ず園庭がある」こと。
一方、都市部、特に東京23区内には園庭がない保育園が最近増えている。
保育園とは対照的に、幼稚園は一向に増えない。
幼稚園は昔のまま古いままのところばかりだ。
どうやらこの国では、ゆくゆくは幼稚園をすべて子ども園へと転向させたいらしい。
私が見学したのも、昔からある幼稚園がほとんどである。
でも、たとえ小さくても幼稚園にはかならず園庭があるのだ。
感覚遊びの大切さ
幼稚園の説明会に参加すると、かなりの確率で「感覚遊びの大切さ」についての話がある。
「感覚遊び」とは、五感を使った遊びのことだ。
たとえば、砂や水、絵の具などを使った遊びのことである。
砂や水、絵の具の感触を味わうことで触覚が刺激される。
感覚遊びを十分にすることで、五感を育て、精神的な安定や感性を高めることができるといわれている。
だから幼稚園の中には「うちの幼稚園ではお砂場遊びをたくさんします」ということをアピールポイントにしている園も多い。
お砂場遊びをみかけない
一方、保育園では感覚遊びを十分にやっているのだろうか?
以前は認可保育園には園庭の設置が義務付けられていたから、保育園でもお砂場遊びをふんだんにできただろう。
でも、最近増えている園庭のない保育園では感覚遊びを十分やっているのだろうか?
園庭のない保育園でも「広い公園に連れ出して遊ばせているから、しっかりと運動させていますよ」と話す保育園関係者は多い。
実際に、次男を広い公園に連れて行くと、色々な保育園から保育園児が遊びに来ているのを私はよく目撃する。
けれども、公園で園児たちが駆け回っているのは頻繁に目撃するが、砂場で遊んでいるのを見る機会はそう多くない。
公園の砂場だから、服が汚れたりすると帰るときに着替えたり等が必要になるからか、水を使って保育園児が砂場で遊んでいるのを私は一度も目撃したことはない。
外でプール遊びができない
園庭がない保育園では、砂場だけでなく、プールが設置されていない場合が多いだろう。
園庭がない保育園では、夏場にプールは行っているのだろうか?
3歳を超えたら市販のビニールプールで満足!という訳にはいかないだろう。
園庭がない保育園では、園児を十分に運動させることはできていても、園側がよほど気を付けていないと、園庭がない分、感覚遊びが足りないんじゃないのだろうか。実際どうなのだろう。