出産(帝王切開)の記録

(注)本記事は2016年当時の記録に基づくものです。 また、本記事は出産の記録を含むため、不快に思う方は本ページから離れるようお願い致します。

私は広尾の日赤(日本赤十字社医療センター)で次男を出産した。

別の記事にも書いたが、次男の出産は予定帝王切開で、子宮筋腫の切除をあわせて行った

出産(予定帝王切開)自体はトラブルもなく、無事に終わった。

日赤を選んで良かったと思っている。

担当して頂いた医療スタッフに感謝!

出産(予定帝王切開)の記録を以下に記す。

 

手術前日(入院1日目)

・13時に入院。日赤5A病棟。

5A病棟は5B病棟と比べて殺風景で人が少ない。

・バリカンで剃毛される。

・主治医の説明と、麻酔医からの説明があった。

 

手術当日(入院2日目)

中央手術室

・私は予定帝王切開で中央手術室での手術だった。

ハイリスク妊婦でかつハイリスク手術ゆえだろう。

・自動ドアが開いて中央手術室に入ると、手術室がいくつも並んでいる。

映画で見たような光景だ。

・中央手術室ではMRI室と同じような変な音楽が流れていた。

部屋の構造のせいか、流れている音楽が妙に反響するのが気持ち悪い。

この音楽は誰の好みなのだろうか。

一説には、手術のときは執刀医が気持ちよく執刀できるように、執刀医の好みの音楽をかけているといわれている。

今回はどうなんだろう。

・手術室には10人以上の人がいる模様。産婦人科医・麻酔医・小児科医・看護師など。

 

麻酔開始

・手術は常時、麻酔医が横についていてくれた。

お陰様で精神的に非常に落ち着いて手術を受けることができた。

本当に良かった。麻酔科の先生、感謝!

・私は麻酔が効きやすい体質である。

やっぱりかと思ったが、麻酔を開始してすぐ気分が悪くなった。

そこですぐに「気分が悪い」と伝えた。

「気分が悪い」と伝えるのが精一杯だった。

血圧を上げる注射をすぐに打ってもらって、気分はすぐに良くなった。

看護師さん達、感謝!

・麻酔は下半身のみ(だったと思う)。

麻酔が効き始めると足が棒のように感じられ、感覚がなくなったのが分かった。

部分麻酔というのは本当に奇妙な感覚だ。

エコノミークラス症候群を防止するための装置が足に取り付けられた。膨らんだりしぼんだりしてシューシューという音が気になる。

 

手術開始

・まず、こげたにおいがしてきた。

お腹を開けるためにメスでお腹を切っていて、自分の皮膚が焦げているに違いない。

うげ~。

・手術開始後、すぐに子どもが取り出された。

手術室にいるスタッフみんなが「大きい」「立派」と言っている。

次男、約4,000gでご誕生。

胎盤も大きかったようだ。

胎盤が出てくるとまたもや、「大きい」「立派」という声が聞こえた。

胎盤を見せてもらえばよかったとあとで後悔した。

けれども麻酔がかかっていたせいでぼーとしていて「胎盤を見せてください」という気力がなかった。

・次男をカンガルーケアで胸に乗せてもらう。

うまく抱っこできず落としそうだ。

次男の第1印象は「ずっしり重い、ふっくらして、がっちりした赤ちゃん」。

・その後、麻酔医に「眠りますか?」と聞かれたので、「眠ります」と答えた。

私が眠っている間に子宮筋腫の切除が行われたようだ。

・次に目を覚ましたとき、執刀医がキコキコ傷口を縫っていた。

子宮筋腫の切除が終わったらしい。

「終わりましたよ。」と麻酔医が言ったのが聞こえた。

無事に手術終了。

担当の産科医の先生、感謝!

 

手術終了後

・うつろでぼーっとした状態で、切除した子宮筋腫をみせてもらった。

直径約10cmほどのゲンコツ大の物体が子宮筋腫だった。

うげ~。

子宮筋腫はどこかに運ばれていった。

・病室に戻される。

帝王切開の傷が痛い。

痛み止めにカロナールを渡される。

カロナールじゃ痛み止め効かない気がするよ。

38℃の発熱。

とても起き上がれる状態ではない。

・次男はずっと寝ていて、起こしてもなかなか起きない。

次男をナースステーションで預かってもらっていて病室には来ない。

 

入院3日目(出産翌日)

・ずっと起き上がれず、痛くてどうしょうもない。

早く歩けと言われたので、点滴につかまって足をひきずりながら歩く。

歩いているときのこのひどい格好はとても人に見せたくない。

・ずっと寝ていた次男、夜、起きたらしく病室に連れてこられた。

次男、なぜか目がランランと輝いていた。

ああ、この表情が夫ソックリ。

体が痛くて授乳どころではないが、授乳させてみる。

次男、きちんと吸っているのだろうか?

 

入院4日目(出産から2日目)

・体はまだ痛いが、つかまらなくても歩けるようになった。

下腹部に穴が開いているのが気持ち悪い。

尿導管がまだ入っていて不快だ。

・助産師さんが次男を連れてきたので授乳する。

次男、この日も基本、ずっと寝てばかりで起きなかったようだ。

次男は体が大きかったので、糖尿病かどうか検査するため、足裏から採血したと助産師さんが言っていた。

しかし、結果は糖尿病ではなかった。

 

入院5日目(出産から3日目)

・点滴終わる。

・本格的な授乳練習が始まる。

・次男、嫌なこと(=乳首を口の奥までつっこまれること)をされると「ラー!(怒)」と言って大声で泣く。

とにかく頑固な赤ん坊だ!

どうやら乳首を口の奥まで突っ込まれるのが嫌みたいだ。

私の乳首が大き目で苦しかったのだろうか。

・次男、体重が増えない。

授乳がうまくできていないのか、困った!

 

入院6日目(出産から4日目)

・だいぶ歩けるようになる。

ただ、起き上がるのはまだつらい。

・夜通し、熱心な助産師さんから厳しいおっぱいマッサージを受けた。

本当に過酷な深夜の授乳訓練である。

その甲斐もあって、しこりがとれておっぱいの分泌が増えた。

感謝!

・この病院は朝から晩まで授乳授乳、まるで修業のようだ。

授乳サロンや病室にいると、赤ちゃんに対してうまくおっぱいを飲むよう諭している話し声が聞こえてくる。

これを聞いているのがつらい。

早く退院したい~(今思えば、産後うつみたいなものだ。退院したらすっかり元気になったが)

・次男、授乳に慣れてきたようだ。

上手くおっぱいを飲んでいる。

 

入院7日目(出産から5日目)

・痛かった体が急に楽になった。

不思議だ。

・次男の体重が増加に転じた。良かった!

 

入院8日目(出産から6日目)

・次男の体重が急に増えてきた。

授乳してお腹いっぱいになったら自分から乳首を離す。

・母乳の分泌が良くなったからか、胸が張るようになってきた。

・退院決定!

次男、やっとおうちに帰れるね。

・そういえば、病院に入院している間は1歩も外に出なかった。

 

退院

約1週間ぶりに外の空気を吸った。

ずっと空調が効いた部屋の中にいたので、外の生暖かい風が本当に心地良い。

自然の心地よさを実感した。

次男、わが家へようこそ!