保育園を選べないということ
いまさならながら次男の保活を振り返って一番強く感じたことは「保育園を選べないことのむなしさ」だ。
わたしが住む地域では来春入園予定者向けの保育園見学はもう終盤に入っている。
今の時期は早くも再来年の保育園入園に向けて保活を始めようと思っている人も多いはずだ。
保活=むなしさ
わたしの場合、保活を熱心にすればするほど「ああ、ウチの条件ではここには入れないだろうな」と感じ、とてもむなしかった。
とりわけ、広い園庭があって評判が良い認可保育所を見学したときは「いったいどうすればこんな素敵な保育園に子どもを入園させることができるのだろうか」と感じて、本当にむなしかった。
私にとって保活とは「むなしいこと」以外の何物でもない。
わたしが住む地域では認証保育所や認可外保育所も軒並み満員で、どうしても子どもを預けなければならない場合は他区の認証保育所や認可外に入園せざるを得ない。
認可保育所の選考基準について
ご存知の方も多いと思うが、認可保育所の入所選考では、世帯ごとのポイントが高い順に希望する認可保育所に入所できる。
ポイントの評価基準はおおよそはどの自治体も基本的には同じようなものである。
ただ、細かい評価基準については各自治体によって微妙に異なる。
ポイント稼ぎ
わたしが住む地域では、現状、どうしても認可保育所に入りたいのならば、認証か認可外に預けて「ポイントを稼ぐ」ことをしなければならない。
認可保育所の選考におけるポイント制、確かに「公平さ」という点ではとても優れた制度だと思う。
園庭が広くて保育士さんたちの質が高いような、人気の認可保育所に入るためには、ポイントを少しでも多く稼ぐしかない。
けれども、ポイントを稼いで認可保育所に入所するために、預けたいとは思えないような保育所に子どもを預けることは私にはどうしてもできなかった。
子どもに対して不義理をはたらいてまで保育園に通わせたくなかった。
だから仕事をいったん辞めた。
私と同じような気持ちになって仕事を辞めた母親はそんなに少なくないはずだ。
子どもにとっては母親が仕事を辞めて良かったに違いない。
それが唯一の救いだ。