新型肺炎と春節

日本でも新型肺炎の感染者が増えてきた。

今年の春節(1月後半~2月)の時期にはすでに、新型肺炎が中国国内で蔓延しているのを政府は把握していた。

それなのに政府が中国人渡航者の入国禁止をしなかったのが、日本で新型肺炎を食い止められなかった大きな原因なのだろう。

昨年11月の段階ですでに中国国内では妙な肺炎が蔓延していると噂になっていたという情報もある。

中国人旅行者による経済効果を重視し、春節に大量に訪日する中国人旅行者を入国禁止した場合の観光業への影響を考えた結果だろう。

けれども、新型肺炎の蔓延が今夏までに食い止められなかった場合、東京オリンピックの中止もあり得る。

そうなった場合、経済への打撃は計り知れない。

いったいどうすれば良かったのだろうか。

海外では中国滞在者の入国禁止を決めた国もたくさんある。

2020/2/2の段階ですでに、米国・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランド・モンゴル・フィリピンでは中国滞在者は原則入国禁止である。

中国滞在者を入国禁止にする国は今後も増えるだろう。

新型肺炎はSARSと同じように、夏になれば肺炎の流行は収束すると予測している専門家もいる。

だから、感染者の数は3月4月がピークで7月になれば感染騒ぎは収まるという見方もあるらしい。

ただそうであっても、

・新型肺炎に感染すると接触者(家族)全員が外出禁止で自宅に閉じこもることになるのだろうが、食料の調達はどうするのか?

・新型肺炎に感染した場合どの医療機関に罹ればよいのか?

・感染した場合、医療機関までどうやって移動するのか?

等、疑問は尽きない。

SARSのときのように、日本国内で感染者はごく一部に限られればいいのだが、どうなるのだろうか。