極私的・保育園選びでチェックすること

このブログは幼活を中心に取り上げてきたけれども、私は幼活だけでなく保活も経験している。

今日は「保育園選びでチェックすること」について取り上げる。

 

保育園選びでチェックすること(一般論)

保育園選びでチェックすべき点については、いろいろなサイトで取り上げられている。

 

施設面(ハード面)

たとえば

・子どもの居室は子どもの数に応じて十分広いか

・園庭はあるか

・遊具やおもちゃは十分か

・乳児と幼児を分けて保育しているか

・手作り給食を提供しているか

など。

 

人員(ソフト面)

たとえば

・職員の定着率は良いか(つまり入れ替わりが激しくないか)

・子どもの数に応じて職員がきちんと配置されているか

・職員はベテランから若い人までバランス良く配置されているか

・園長との相性

など。

以上が、一般的によく言われている「保育園選びでチェックすべきこと」である。

 

保育園選びでチェックすること(極私的)

これに加えて、私の経験から、保育園選びでは以下の点をチェックすることを提案したい。

 

チェック点(その1)保育所の開所時間

私は長男を私立認可保育所に預けていた。

そこでは、延長保育を利用する家庭がわりと多かった。

対照的に、延長保育の時間が短い園では、定時までに迎えにくる保護者が多いことがわかった。

保育所の開所時間は保育園ごとに違うのである。

延長保育を利用すれば、子どもが園に滞在する時間は長くなる。

園に滞在する時間が長くなると、子どもはどうしても荒れてくる。

子どもは自分に目が向いていない・手がかけられていないと荒れるものだ。

「預かる時間が長くても、子どもが落ち着いて過ごせるようにするのが保育士の仕事」だと思う人もいるかもしれない。

けれども、保育士不足が長く続いている現状では、多忙な保育士のみなさんにそんなことまで要求するのは酷だと思う。

実際、長男を保育園に預けていて、他の子どもが荒れていると、そちらのほうに保育士の手が割かれ、他の子どもは放っておかれるように感じた。

なぜなら、保育をする保育士の数は決まっているから。

我が家は毎日延長保育が必要ではなかったので、次男の保活の際は、保育園での滞在時間が少ない子どもが多い=保育所の開所時間が短い保育園を選んで申し込んだ

なお、延長保育を定期利用する人がみんな育児放棄をしているわけでは決してない(当たり前だ)。

実際、延長保育を定期利用している人でも教育熱心な方はたくさんいた。

それに、仕事の関係上、延長保育を定期利用せざるを得ない人もたくさんいる。

「延長保育を定期利用しているけど、私はきちんと子どもに向き合う努力をしている」という方はたくさんいると思う。

ただ、少なくとも年齢が小さいうちは保育時間が短いほうが、肉体的にも精神的にも子どもへの負担は少ないのは間違いない。

というわけで、開所時間が短い保育園のほうが子どもたちへの負担が少なく、子どもたちが落ち着いて過ごせると思ったので、私は、開所時間が短い保育所を選んで申し込んだ

 

チェック点(その2)保育所の運営母体の経営方針

現在、保育園をチェックする際に重要なのが「保育所の運営母体」の経営方針である。

昔は、保育所というものは自治体や社会福祉法人が運営するものだった。

けれども、今は保育所の運営母体が自治体(公営)・社会福祉法人・株式会社・NPOと、びっくりするくらい多岐にわたっている

保育園を選ぶ際は、保育所の運営母体がどういう経営をしているのかをチェックすべきだと思う。

なぜなら、運営母体によって保育園の雰囲気がかなり違うからだ。

もちろん、保育園の教育方針や教育理念を園のウェブサイト上に掲載している保育園は多い。

しかし、そういった教育方針や教育理念は理想を掲げたものなので、実際にその教育方針や教育理念に沿って保育が行われているかは分からない。

 

チェック点(その3)新規園の増加ペース

そこで、私がおススメしたいのは、その保育園の運営母体(事業者)がどのくらいのペースで新規園を開園しているかをチェックすることだ。

たとえば、この保育士不足の中、ハイペースで新規園を開園しているのならば、その保育所の運営母体は「質より量」だと考えていると推測できる。

一方で、個人経営で長年地域に根ざしている保育園は姉妹園はないか、あっても数園だろう。

個人経営でなくて株式会社が経営する保育園であっても、質を重視しているのならば、そう簡単に姉妹園を増やさない。

従業員を大切にしない事業者が子どもたちを大切にするとは私はどうしても思えない

私はなによりもまず、丁寧な保育・寄り添う保育をして頂ける保育園に子どもを通わせたかった。

そういう保育は職員の方々が落ち着いた環境にいなければできないと思う。

以上の理由で、私は、イケイケどんどんで新規園を増やしている運営母体が経営する保育園は候補から外すことにした。

 

チェック点(その4)多角経営かどうか

運営母体(事業者)によっては、保育園だけでなく他の分野に参入しているところもある。

数年後に保育所の数はピークアウトすると予測して、学童保育や放課後デイサービスに参入する事業者もある

我が家がある自治体にある保育園をみても、保育分野に専念している事業者の保育園は丁寧な保育をしていると思う。

 

番外編:幼稚園の園庭開放や見学会に行く

今は、子どもが2歳前後になるまで育児休業を取得できる方も増えてきた。

そういう方にこそ、育児休業中に子どもと遊びがてら、幼稚園の園庭開放や見学会に行くことをおすすめする

たいていは無料だ。

幼稚園の園庭開放や見学会に行くと、幼稚園と保育園との雰囲気の違いがよく分かる

幼稚園の先生と保育園の先生との雰囲気の違いもよく分かる

だからこそ、保活をしている人は、育休中など時間にゆとりがあるときに幼稚園の園庭開放や見学会に是非行ってみてほしい