55歳定年と専業主婦
60歳定年になったのは1998年
最近、65歳定年、70歳定年などと、さかんに定年延長がいわれている。
いや、ちょっと待てよ。
そういえば、少し前までは55歳定年だったのだ。
1998年以前は55歳定年だった
60歳定年が日本の法律で義務化されたのは1998年である。
つまり、60歳定年が義務付けられたのは、ほんの20年ほど前なのだ。
それ以前は55歳定年が主流だった。
特に、中小企業の多くは定年が55歳だったと思う。
実際、実母は55歳定年で中小企業を退職した(させられた)。
実母が定年退職した当時は「働けるのは50代まで」・「60代で働く人は少数派」という雰囲気だった。
けれども、今は求人広告にも「70代が活躍しています」なんて謳い文句が掲載されている。
定年が55歳だった時代ならば、今の私はじきに定年になる年齢だ。
20年ほど前ならばじきに定年を迎える年齢なのかと思うと、これからは余生ということだ。
ただ、確かに稼がないと生活できない。
お金は大事だ。
けれども、昔なら定年になる年齢が近づいているならば、残りの人生は出来る限り、やってみたいことをやろう。}
趣味に没頭するおばさんたち
そういえば、55歳定年が主流だった頃、30年近く前は、子育てがひと段落したおばさまたちがカルチャースクールやスポーツクラブに入り浸るのをよく目撃した。
朝早くテニスウエアを着て、ラケットを自転車のかごに入れてテニススクールに向かうおばさまたちをよく目撃したし、ゴルフ三昧・旅行三昧のおばさまたちも大勢いた。
それが今はどうだろうか。
今の50代女性は至る所でふつうに働いている。
とにかく働いている。
やはり30年近く前の日本は豊かだったと今振り返って思う。