近所の企業主導型保育所

最近、我が家の最寄駅近くにある企業主導型保育施設のチラシが新聞折り込み広告に入ってきた。

来年度(2021年度)の利用者募集を開始するらしい。

そこの保育所は0~2歳児のみの企業主導型保育所。

我が家の次男(3歳)は対象外だ。

 

企業主導型保育所のメリット

企業主導型保育所のメリットとして、

1)施設と利用者とが直接利用契約できる。認可保育所と違って役所への申し込みは必要ないから手続きが楽。

2)定員に空きがあれば、役所で保育認定を受けていなくても就労要件を満たせば入所できる

というのがある。

利用開始時に役所への申込みが不要というのは手間いらずで大きなメリットだ。

妊娠出産で仕事を辞めていた人がふたたび働きだす場合、現在働いていないという理由で保育に欠ける指数がどうしても低くなるため、なかなか認可保育所に入れない。

だからこういった企業主導型保育所の存在は本来ありがたいはずだ。

けれども残念ながら、保育内容が良いと思える企業主導型保育所が少ないのだ。

 

企業主導型保育所のチラシ

今回、新聞の折込み広告に入っていた企業主導型保育所のチラシはなんだか塾か幼児教室かと見間違えるような内容が満載だ。

英語・リトミック・能力開発…。

英語やリトミックといっても週に何回やるのだろう?

週1回30分程度しかやらないことをアピールされても…それよりも、毎日5時間6時間過ごす保育所の環境が大切だ。

企業主導型保育所は、企業ならではの特徴をアピールしないと利用者が集まらないのだろうか。

 

企業っぽい保育園

実は、ここの企業主導型保育所の子どもたちが職員に連れられて近所の児童館に遊びにくるのをよく見かける。

そこでの職員の子どもへのかかわり方を見ていると、こんなものなのかな?と思うことも多い。

職員はおそろいのボロシャツを着ていて、それがとても企業っぽい。

おそろいのシャツは制服として運営会社から支給されるのだろう。

制服支給は従業員にとって助かるし、一目でどこの保育園なのかが分かるのは良いけれども、おそろいのポロシャツはいかにも企業っぽい。

保育士という仕事は子どもを保育する以上、在宅勤務ができない職種だし、感染のリスクも常に存在する大変な仕事だ。

企業主導型保育所の現場で働く人たちは、どんな観点でその職場を選んだのだろうか。

0~2歳児に必要なのはまず、子どもたちが安心して過ごせる環境だと思う。

その点の意識が企業主導型保育所と認可保育所とは違うようにみえる。

ほんとうに小さいうちくらい、企業化されていない・お金で判断されない環境に子どもたちを置いてあげたいと私は思うのだけれど、そういった考えは少数派なのだろうか。