潰れる歯医者・生き残る歯医者
昨年から今年にかけてほど、歯医者の廃業の話を聞いた年はない。
コロナ禍の影響が大きいのだろう。
母は、通っているデイサービスで、歯科医の息子や孫が廃業して歯科医院をたたみ勤務医になったという話を何回か聞いたそうだ。
インプラントや美容歯科などの「儲かる=利益率が良い」業務を主な生業にしたい歯科医はたくさんいた。
けれども、当然のごとくそういう「儲かる業務」は不景気になると一気にしぼむ。
一方、母と私がお世話になっている歯科医は、高齢者の顧客がメインである、昔ながらの歯科医だ。
そこの歯科医のメインの仕事は、高齢者の歯のメンテナンスである。
高齢者の歯のメンテナンスなんていうのは、単価が低い業務なのだろう。
けれども、コロナ禍の今でも、そこの歯科医院では高齢者の受診者がとぎれることはない。
結局「必要不可欠な業務に従事している人は生き残る」という、きわめてシンプルな話である。
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