幼稚園ママの世界:女子校ノリ
「幼稚園ママの世界で上手く行かないのは共学校出身のママ」という意見をどこかでみかけた。
まさにその通りだ!と思う。
幼稚園に次男を通わせているうちに、幼稚園ママの世界は「女子校ノリ」だとだんだん分かってきた。
幼稚園ママの「女子校ノリ」、わたしにとっては居心地がすごく悪い。
次男が通う幼稚園自体はとても素晴らしいし、幼稚園ママひとりひとりは良い方ばかりだ。
でも、幼稚園ママの女子校ノリが、わたしには合わない。
幼稚園ママの世界で大切なこと
もちろん今は、働く母親が多くてほぼ保育園化している幼稚園も多いだろう。
でも次男が通っているのは、お手伝いが多く母親同士の繋がりが濃い、昔ながらの「ザ・幼稚園」。
そういう幼稚園の幼稚園ママの女社会で大切なことは、
・共感すること
・クラスの保護者全員で一致団結すること
・共同作業をすること
なのだ。
男社会に慣れた人にはつらいかも
わたしは共学校出身だ。
次男が通う幼稚園の教育環境や雰囲気には本当に満足している。
でも、共学校出身のわたしはこの女子校ノリについていけない。
幼稚園ママと「ちゃん付け文化」
次男が通う幼稚園ママの間では、少し親しくなると、
・下の名前で呼び合う
・「ちゃん付け」名前を呼ぶ
のが普通らしい。
長男が通った保育園でも、親同士が親しくなるとちゃん付けや下の名前で読んだりすることはあったけれど、それは相当親しい間柄になった場合だけだ。
わたしとしては「ちゃん付け」で呼び合うなんて学生じゃあるまいし、いいトシをして甘ったるくて勘弁してほしい。
親同士なのだから「親しき仲にも礼儀あり」だ。わたしは普通に苗字で呼ぶことにしている。
男社会から女子校へと急転直下
大学卒業後、企業で長く働いてきて男社会に馴染んだわたしにとって、この女子校ノリは「今さら感」がある。
学生時代のわたしは、女子から疎まれる存在ではなかった(と自分では思っている)。
共学とはいえ「女の世界」での処遇の仕方は中高で経験している。
学生時代は「女の世界」にそれなりに気を遣ってきた。
そんな学生時代を過ぎて、会社に入った後は女子校ノリなど必要なくなり、わたしはノビノビ過ごしてきた。
それが、次男が幼稚園に入園してから、学生時代へといきなり逆戻りだ。
「みんないっしょ」が大切
幼稚園ママというのはとにかく「みんな一緒」が大切だ。
みんなが同じ方向を向いていることを求められる。
この同調圧力が、今のわたしにはツライ。
「みんなと同じことをしないこと=悪いこと」だと、まるで無言のプレッシャーを受けているように感じる。
不登校の子どもと同じ気持ちかもしれない。
以前書評にまとめた辛酸なめ子氏の『女子校礼讃』によれば、ある女子校では「昼食をひとりで食べている人が居たら、声をかけて仲間に入れてあげよう」というポスターが貼られていたそうだ((読書感想)女子校礼讃(著者:辛酸なめ子))。
そういえば確かに、学生時代ひとりで昼食を食べるのは悪いことをしているような気がしたものだ。
今ではひとりで昼食なんて当たり前だが。
幼稚園ママの世界にいると「学生時代にひとりで昼食を食べている」ような気分になってくる。
次男が通う幼稚園の教育環境はとても素晴らしいし、幼稚園の雰囲気は暖かくて、とても満足している。
それに、この園の暖かい雰囲気は、こどもたちにいつも目を向けている保護者の協力によって作り出されているいうこともよく分かる。
けれども幼稚園ママの世界はやっぱりわたしには合わない。
次男の卒園まであと1年ちょっと。
あと1年ちょっとの辛抱だ。
幼稚園ではできるだけひっそりと目立たないように過ごすことにしている。