5歳:挨拶ができるようになる

以前にも書いたけど、
幼稚園と保育園の違いのひとつは、
幼稚園では園長先生が朝、園の玄関の前で立っていて、
毎朝、園児が園長先生に挨拶することだ。

保育園というのは基本的に、
保護者の勤務時間によって登園時間が異なる。

だから保育園では、園の前で園長先生が立って待っていることは基本、ない。

ただ最近は朝の預かり保育がある幼稚園もあるので、
どの幼稚園もみんな、朝、玄関の前で園長先生に挨拶する、
ということはないのだろう。

登降園時にきちんと挨拶できることを大切にしている園も多い。

 

挨拶警察

「挨拶は大切」だ。

確かにその通りである。

けれども、幼い子どもの中には、人見知りで挨拶できない子が必ずいる。

こどもが10人いれば、人見知りする子は2人か3人はいる。

次男もそうだった。

小さい頃は知らないと人と恥ずかしくて挨拶が出来なくても、
成長とともに少しずつ挨拶できるようになってくるものだ。

けれども、挨拶を子どもに強要する人が世の中にはなんと多いことか。

そして「挨拶ができないのはダメな子」とか、
「人と関わる機会が少ないから挨拶ができない子になるんだ」とか、
こどもの前で平気言う人がなんと多いことか。

年配の人で町会関係者など、公共の仕事に関わっている人にそういう人が多いと感じる。

挨拶しようかどうかと、こどもが心の中で葛藤している最中に、
「挨拶しないのはダメな子」とダメ出しをしないでほしい。

こどもが世の中の人と関わっていく扉を開ける前に壊さないでほしい。

 

見守ってくれる園

次男は、緊張が強いタイプである。

幼稚園に入園してから長い間、次男は園長先生にご挨拶ができなかった。

でも次男が通う幼稚園の園長先生は、次男に挨拶を決して強要しなかった。

園長先生は1年半ほど辛抱強く待ってくださった。

そうしたら次男は自分から挨拶ができるようになったのだ。

次男本人も、人から強要されて挨拶するのではなくて、
自分から挨拶できたことが大きな自信になったと思う。

不安が強いタイプの子には挨拶を強要しないほうが上手く行く。

待ってくださった園長先生に感謝したい。