【保護者会】グループ・ディスカッションはやめてくれ【PTA】
ここ数年の傾向だろうか。
園や小学校の保護者会で「グループ・ディスカッション」をやるようになった。
以前は保護者会でそんなこと、やらなかったのに。
保護者会のグループ・ディスカッションでは、たいてい。保護者を5~6人のグループに分け、各グループで1つのテーマについて討論した結果をグループごとに発表する。
グループ・ディスカッションをやるメリット
私が想像するに、学校側が意図するグループ・ディスカッションのメリットは、
・保護者同士を顔見知りにさせる(=保護者同士のつながりを作る)
・保護者間でディスカッションして意見を出し合わせることで、保護者のガス抜きになる(⇒保護者から学校側に向けられるガス(=苦情)噴射を減らす)
・時間つぶし
ということか。
でも、園でも学校でも最高学年に近くなればなるほど顔見知りが増えるから、いまさら保護者同士が顔見知りになる必要はない。
わたしは、保護者会で保護者間の親睦を図ってほしいとは思っていない。
親睦会なら別の機会にやればいい。
今後、保護者会に行くたびに毎回毎回グループ・ディスカッションをやるかと思うと、正直うんざりだ。
保護者会で毎回グループ・ディスカッションをやるなら「保護者会自体に行くのをやめよう」とすら思っている。
どこもかしこもグループ・ディスカッション
しかも、この間は、保護者会に先立って行われたPTAの説明会でもグループ・ディスカッションをやらされた。
学校だけじゃない。
今は入社試験で学生にグループディスカッションを課す企業が多いし、企業の研修でもグループディスカッションをやるのが慣習化している(まるでお受験の「行動観察」だ、就活のグループディスカッション)。
グループ・ディスカッションが世の中一般に普及しているのは気味が悪い。
グループ・ディスカッションには「主催者の意向にしたがって参加者が動かされている」ような、気持ち悪さを感じる。
なんだか自己啓発セミナーに参加しているような気分になる(自己啓発セミナーに参加したことないけど…笑)。
気を遣うだけのグループ・ディスカッション
そして、保護者会でのグループ・ディスカッションはわたしにとって居心地がすごく悪い。
グループ・ディスカッションでは何か話さなくてはいけない。
少し会話をしただけでも、自分と相通じる意見を持っているかどうか、だいたい分かる。
自分と同じ意見の人たちならばいいけれども、そうでない人たちとも同じグループになることが往々にして、ある。
自分と違う意見の人がグループ内にいるとわかった場合、それ以降は会話の内容に気を遣って話し続けなければならない。
保護者会でのグループ・ディスカッションで気を回すのはとても疲れるのだ。
仕事でもないのに、気を遣いに保護者会に行くようなものだ。馬鹿らしい。
お互いが発言に気を遣った結果、グループ・ディスカッションの結果として発表される意見は当たり障りのないものになる。
でも、主催者側(学校)は、グループ・ディスカッションで出てくる意見の内容など、どうでもいいと思っている。保護者間の交流やガス抜きがグループ・ディスカッションの目的だろうから。
結論なんかどうでもいいと主催者(学校)が思っている会議で熱心に意見を出し合うほど馬鹿らしいものはない。
グループディスカッションに消極的な先生もいる
保護者会でのグループ・ディスカッションに消極的な意見をもつ先生もいらっしゃる。
この先生の『保護者会はあくまで、家庭では分からない「学校でのこどもの姿」を見せる場』という意見に同意する。
保護者会ではスライドで子どもたちの姿を映した画像や動画を流してもらうだけで十分だ、とわたしは思う。
「最近は保護者間のつながりがなくなっている」という意見が学校現場でよく出る。
だから学校側は保護者会でのグループ・ディスカッションをやりたがるのだろう。
けれども、残念ながら、グループ・ディスカッションをしたからといって保護者同士がつながるわけじゃない。
少なくとも私は、保護者会でグループ・ディスカッションをやるたびに、ガス抜きどころか、毎回、居心地の悪さを感じてガスは溜まるばかりで、早く終わらせて帰りたいと思うだけだ。