「親都合でこどもを転園させる」ということ
親の都合でこどもを転園させることがある。
引っ越し・在園児の年齢制限などでやむなく転園せざるを得ない場合もあるだろう。
また、こどもが園の教育方針に合わない・登園しぶりがあるなどの理由で転園することもあるだろう。
今の時代いまだに「保育園では教育をしないから、幼稚園に通わせたい」と話す保護者がたくさんいることに驚く。
幼稚園よりも保育園を低く見ているようで残念だ。
保育園と幼稚園の両方の経験がある私からすると、保育園か幼稚園かで大きな差があるというよりも、園ごとに差がかなり大きい。
言うまでもなく、現行の保育所の指導要領は幼稚園の指導要領をベースにしたものだから、幼稚園か保育園かで教育内容に大きな違いがあるわけではない。
転園してすぐに新しい園になじむこともあれば、転園からしばらく登園しぶりが続く場合もある。
親としてはこどもの教育に良かれと思って新しい園に転園させたのだろうが、当の子どもは以前の園に愛着があったりする。
いままで、転園してきた子どもが長い間、園になじめずに格闘する姿を毎年のように見てきた。
私の長男・次男が通った園は教育内容が素晴らしくて暖かい園なのだけれど、それでも、転入して長い間なじめないこどもが毎年少なからず、いた。
転園というのはとても難しい。
こどもが園になじめないとか、親と園との関係がこじれたとか、こどもが登園しぶりをするとか、マイナスな状況でなければ、転園はできる限りしないほうがいいと思っている。