竹内まりやはどこに向かうのだろう
ここしばらくの間、竹内まりや(以下敬称略)がテレビ・ラジオ・ネット・雑誌など各種メディアに露出しまくっていたが、ようやく落ち着いたようだ。
竹内まりやのメディアに出まくっていたのは言うまでもない。
久しぶりに大規模なコンサートツアーが予定されているからだ。
久しぶりにテレビで見る竹内まりやだが、アンチエンジング感が半端ない。
おそらく「綺麗なおばさん」はなるのは許せるけれども、「綺麗な婆さん」になるのは許せないのだろう。
とはいえ、この路線で行くのはもう限界ではなかろうか。
「綺麗なおばさん」は70歳が限界だと思う。
2025年開催予定の竹内まりやコンサートの会場は日本武道館・横浜アリーナ・大阪城ホールほか大規模なホールが中心だ。
夫である山下達郎氏は音響等を理由に大規模なコンサートホールでの公演を避けているけれども、奥さんの竹内まりやはコンサート会場の規模にこだわらないらしい。
以前はこの夫妻どちらの曲も好きでよく聞いていた。なかでも竹内まりやの「もう一度」は今でも色褪せない素晴らしい曲だと思う。
「もう一度」を初めて聞いたのは中学生の頃だった。
「もう一度」が発表されてから、もう40年以上経つ(1984年4月発表)のだ。あっという間だ。
けれども、ジャニーズ事務所関連の報道を聞いてからは、この夫妻の曲を積極的に聞く気がしなくなった。たまに思い出したように昔の達郎の曲を聞いている。
そういえば「達郎の曲は好きだけど、竹内まりやの曲は苦手」という大学時代の友人がいた。その理由を聞くと、夫の音楽性に頼って音楽活動をしているところが嫌だとその友人は言った。そういう人は少なくない。
今回のメディア露出の中には、秋元康氏との対談もあった。
この対談は「大物と繋がっている私」という業界へアピールしているようにみえる。
実際、竹内まりやと秋元康氏との対談を読むと、ほかの大物業界人の名前がちらほら出てくる。
「大物と繋がっているから表立った批判は許されない」雰囲気が漂う。
表立っての批判が許されない雰囲気がある点で、竹内まりやは吉永小百合(各界重鎮のファンが多い)を彷彿させる。
「アンチエンジングの方向性」という点でも竹内まりやは吉永小百合と近いものがある。
大規模なコンサートとなると、観客が遠くの席からオペラグラスで歌手の姿を確認するのが常だ。
以前「アンチエイジング系」宝塚出身大女優の舞台を見た時に、観客のおばさま方がオペラグラスで大女優の顔を確認しては「綺麗よね~」と言っていた姿を思い出す。
大規模コンサートでは、歌手を映し出す大画面が用意されるのが常とはいえ、何千何万の観客からオペラグラスで顔を覗き込まれるのだ。
竹内まりやのアンチエイジング路線は大規模コンサート対策だろうか。
普段コンサートやライブをやらない人間が、いきなり何千何万もの観客の前で歌うことは恐怖だろう。
もし竹内まりやと同級生だったなら、わたしはどんな付き合い方をしただろうか。
おそらく、わたしは彼女と関わりを持たないようにしたと思う。
そんな竹内まりや・吉永小百合とは対照的なのが、倍賞千恵子・倍賞美津子姉妹だ。
倍賞姉妹は美容的なアンチエイジングには頼らず、運動などで健康を維持しているようにお見受けする。
倍賞姉妹は外見も声もまったく似ていないけれども、加齢に対する考え方は姉妹で一致しているようだ。
アンチエイジングの方向性には生きざまが垣間見えると思う。