妊娠中の体重管理
ああ、肥満妊婦
妊娠中の体重管理について悩んでいる人は多いと思う。
だから今回は、妊娠中での体重管理について書く。
参考までに、私は筋肉質の筋肉デブだ。
具体的に言うと、BMI(body mass index)は 25.0 をやや超える程度の「軽肥満」である。
長男・次男の妊娠時、私は「軽肥満」でかつ「高齢妊婦」のいわゆる「要注意妊婦」だった。
私は、過去2回のお産ではいずれも体重管理を医師から言い渡されていた。
まあ、要するに、妊娠中の体重増加の許容範囲は「要個別対応」の人だった。
医師の指示を受け、過去2回のお産とも自分でかなり厳密に体重管理した。
結果、2回のお産とも体重管理は成功したと自負している。
長男のお産のとき
長男妊娠中の担当医は、体重管理に非常に厳しい人だった。
「太りすぎ」
「腹の肉が邪魔でエコーがよく映らない」
「あなたみたいなタイプ(=デブ)はきつく言わないと体重管理しないから厳しく言う」
など、検診のたびにボロクソに言われた。
今思えば、パワハラに近いような内容だ。
そのことを実妹に話すと「そんなひどいことを言われてよく平気だね」、「ナイーブな人だったらそんな担当医に耐えられなくなって別の病院に変えるかもしれないよ」と言われた。
確かにそうかもしれない。
でも私は主治医に色々言われてもあまり気にならなかった。
それは私がのんきなデブである所以かもしれない。
担当医が言う通り、私のような太めの人は厳しく指導しないと体重を気にしない傾向があるのだろう。
次男のお産のとき
今回の次男の妊娠中は、当初から医師に「妊娠中の体重の増加は+5kgくらいまで」と言い渡されていた。
今回(次男のお産)の担当医は、前回(長男のとき)の担当医ほど体重管理に厳しくなかった。
それに加えて、私が前回のお産で体重管理をすでに経験していたので、前回のお産のときを参考にして体重管理をすればいいと思っていて気分的に楽だった。
今回出産した日赤(日本赤十字社医療センター)は体重管理についてはそれほど厳格ではなかった。
ただ、担当医や妊婦の症状にもよると思う。
体重管理については、私が転院する前に通っていた総合病院のほうが厳しかった。
転院前の総合病院は体重管理が厳しすぎる感があり、「体重が重い人はできればウチでは扱いたくない」という感じがアリアリだった。
日赤に転院することで転院前の総合病院での厳しい体重管理から解放されたので、正直言ってホッとした。
妊娠中の体重増加
結果として過去2回のお産とも体重の増減を「妊娠前から+2kg」におさえることができた。
「妊娠中の体重の増加が少ないと、赤ちゃんの出生体重が少ないのでは?」と思う人もいるだろう。
けれども私の場合、それは当てはまらなかった。
長男は約3kg、次男は約4kgで出生している。
妊娠中は「ふつうに食べて良く歩く」をモットーにしていた。
私の場合、妊娠中は体の筋肉や脂肪が消費されて(=削られて)体重が増えないみたいだ。
だから、出産直後には体重がかなり減る。
2回の出産とも、出産直後の体重は妊娠前の体重に比べてマイナス8~10kg減だった。
つまりは、2回の出産ともに、妊娠出産を経験することでダイエットできたということ。
ただ、産後は元の自堕落な食生活にもどるため、体重も元に戻ってしまうのだが。
妊娠中の体重の推移
参考までに、今回の次男の妊娠中の体重の推移を記す。
妊娠数週 妊娠前の体重からの増加分
15週 +1.2 kg
19週 +2.2 kg
20週 +1.0 kg
23週 +0.1 kg
26週 +0.2 kg
29週 -0.6 kg
31週 ±0.0 kg
33週 +0.2 kg
35週 +0.6 kg
37週 +0.6 kg
38週 +0.6 kg
妊娠中期のほうが妊娠後期よりも体重増加が若干多めなのは、安定期に入って間もなくで運動量が多くなかったことと、暑い時期ではなかったためだろう。
妊娠26週で体重が減っている。
この頃とても暑くて夜中に何度も目が覚めたせいだと思っていた。
よく考えたら、この頃に飼っていた老猫が老衰で亡くなったため、その介護によるストレスのせいだったかもしれない。
ストレスは体重に影響するのだ。
体重管理が成功したポイント1:よく歩いた
体重管理で気をつけたこと、それは「歩く」ことだ。
以前の記事(妊娠中に実践したこと)でも書いたが、体調が安定しているときは「とにかく歩く」ことを心がけた。
歩くと筋力がつく。
筋肉がつけば基礎代謝量が上がるので、太りにくい体になる。
私は妊娠中、食事制限はしなかった。
適度な量を食べることを心がけていた。
それに、妊娠後期になるとお腹が大きくなり胃を圧迫して一度のたくさんの量が食べられなくなる。
自然と食事制限しているような状態になった。
体重管理が成功したポイント2:夏の妊婦だった
夏の妊婦はとにかく「暑い」。
お腹に子どもがいるだけで「暑い」。
特に真夏は、夜は熟睡できないほど暑い。
夜中に汗びっしょりで目を覚ますことがたびたびあった。
夏の妊婦はじっとしているだけでも汗をかく。
少し歩くだけで十分な量の汗をかくのだ。
夏の妊婦は「夏」というだけで十分な量のカロリーを消費する。
私は過去2回とも夏の妊婦だったことも、体重管理が成功したポイントだと思う。
それに、夏は冬に比べて血管が拡張するので血圧が上がりにくい。
過去2回のお産ともに夏に臨月を迎えるお産だったから、妊娠中に高血圧にならずに済んだのかもしれない。
まとめ
高齢妊婦は若い妊婦と違って、トラブルが出た場合に若さで出産まで乗り切ることが難しくなる。
私も20年前はもっと痩せていたので、その頃に妊娠していれば妊娠中の体重増加の許容範囲がもっと広かったのだろうと思う。
20年前に妊娠していれば厳密な体重管理をしなくて済んだだろう。
妊娠中もっと体重が増えても若さで乗り切っていただろう。
けれども、年齢が高いと無理がきかなくなる。
だから、高齢妊婦にとって体重管理は特に大切だとしみじみ思う。
とはいえ、それほど体重管理を恐れることはない。
高齢妊婦は年齢を重ねた分、気持ちのコントロールができるから体重管理も成功しやすいと思う。
今回の妊娠中、毎日淡々と歩いていたことが、体重管理に成功した一番の理由だと思っている。