大人の初心者・初級者におすすめの楽譜「はじめてのギロック」
我が家の長男が今使っている楽譜、それは「はじめてのギロック」(初版:1997年、全音)だ。
わたしのピアノ暦は約1年ほど。
初心者ではないけれど、初級の入り口、といったレベルだ。
そんな大人の初級者であるわたしにとって、
「はじめてのギロック」は、
それほど練習しなくても弾けるようになる曲がたくさん収録されている、
嬉しい楽譜である。
長男のピアノの練習を見てあげるついでに
「はじめてのギロック」に収録されている曲を弾いて楽しんでいる。
「はじめてのギロック」収録曲の構成
ふつうの楽譜は、最初のほうが難易度が低い曲で、
後ろに行くにつれて難易度が上がる。
けれど「はじめてのギロック」は、
楽曲が難易度順に並んでいないので混乱しないように。
「はじめてのギロック」という楽譜は、
複数の楽譜からの寄せ集めで構成されているせいである。
構成
「はじめてのギロック」の楽譜は4つのパートにわかれていて、
パートごとに曲の難易度が異なる。
・ビッグノート・ソロ
・アクセント・オン・ソロ①
・アクセント・オン・ソロ②
・アクセント・オン・ソロ③
難易度は
アクセント・オン・ソロ①→アクセント・オン・ソロ②→ビッグノート・ソロ→アクセント・オン・ソロ③
の順だと一般にいわれている。
難易度
アクセント・オン・ソロ①が最も難易度が低く、
アクセント・オン・ソロ③が最も難易度が高いのは確かだ。
ただビッグノート・ソロにも易しい曲がいくつか含まれているため、
難易度はビッグノート・ソロ≒アクセント・オン・ソロ②、という感じだろう。
大人初級者からみた、楽譜「はじめてのギロック」の特徴
大人初級者からみた「はじめてのギロック」の特徴は以下の通り。
初見で弾ける曲が多い
「はじめてのギロック」に収録されているのは全44曲。
うち半分の約20曲は、
・片手ずつ交互に弾く曲
・両手を同時に弾くパートは、左手(右手)が和音・右手(左手)がメロディーという曲
・両手が同時に違う動きをするパートはごく一部分の曲
がほとんどである。
だから大人初級者にとっても、
初見で弾けるか、または、さほど練習しなくても弾ける。
残りの約20曲は、
初級者には練習が必要な曲ではあるものの、
ちゃんと練習すれば程なくして弾けるようになる曲である。
曲調がキレイなので弾くと楽しい
「はじめてのギロック」に収録されている曲は、
曲調がバラエティに富んでいて、弾いていて楽しいのだ。
左手と右手を交差させる曲もあったりと、
ピアニストになった気分がちょっと味わえる。
初心者向け:発表会におすすめの2曲
「はじめてのギロック」は
難易度が低くてもカッコよく聞こえる曲が多いので、
ピアノの発表会におすすめである。
ガラスのくつ
「ガラスのくつ」(ビッグノート・ソロに収録)は、
ピアノの発表会でよく使われている曲だ。
絵本「シンデレラ」のストーリーを表現した可愛らしいワルツである。
ラストではシンデレラの靴が脱げてしまう場面が表現されている。
2021年度のショパン・コンクールで入賞した反田恭平氏が以前、
「題名のない音楽会」で弾いたらしい。
反田氏がこどもの頃、初めての発表会で弾いた曲だそうだ。
スクエア・ダンス
「スクエア・ダンス」(ビッグノート・ソロに収録)は、
両手同時弾きのパートが少なく、
片手ずつ交互に弾くパートが多いので、
カッコよく聞こえるけれど難易度がそれほど高くない。
こちらも発表会におすすめだ。
ジプシー・キャンプ
「ジプシー・キャンプ」(アクセント・オン・ソロ②に収録)は、
異国情緒あふれる曲だ。
この曲集のわりと後ろのほうにあるけれども、
こちらも難易度はそれほど高くない。