子どもを持たない選択

私の古くからの知人友人(女性)は独身か、または結婚していても子どもがいない人が多い。

なぜだか分からないけれど。

高校や大学時代・社会人になってからの友人だけでなく、小学校・中学校時代の友人もそうだ。

同世代の知人友人と育児の話をすることがないのはちょっと残念だ。

 

就職氷河期世代

私の世代は就職後、女性も仕事を持って社会で活躍してほしいと言われ続けた世代だ。

いま盛んに「就職氷河期世代」の就職支援が話題になっている。

私もその就職氷河期世代のひとりだ。

就職氷河期世代はバブル崩壊後に入社した世代だ。

新入社員として入社してしばらくの間、新卒採用が長い間抑えられた。

だから、希望する企業に運よく就職できたとしても、自分より下の世代が長い間入社してこなかった。

私の世代は就職してからしばらくの間、新入社員扱いが続いた人も多い。

これからは女性が活躍する時代だといわれつつ、バブル崩壊の影響で新卒採用が抑制されていたので、後輩はあまり入社してこない。

これからは女性も男性と同じ仕事をしてもらうといわれ、本来ならば新入社員が担当する泥臭い仕事をずっと引き受け続けた人も多いと思う。

そうこうしているうちに、子どもを持つことはなかったという人が私の年代にはたくさんいる。

もう少し下の世代だと、育休だの時短だの、企業も働く母親を支援する制度の恩恵を享受できた人が多い。

 

30年近く前の話

今の20代・30代は出産しても職場復帰が当たり前だ。

けれども、就職氷河期世代の女性は「女性も仕事仕事」と言われ続けた結果、子育てを経験することなく今に至る人も多い。

今思えば、当時は「女も仕事仕事」としつこく言われて一体なんだったんだろう

思い起こせば30年近く前、私が20代の頃は、女性は結婚か出産を機に退社するのが普通だった。

当時は、育休も時短もまだ普及していなかった。

だから、私が20代の頃は、子どもを持てば仕事を辞めるか、または、出産後比較的早期に保育園に子どもを預けて職場復帰してフルタイムで働くかのどちらかの選択肢しかなかった。

 

違う価値観に強制的に触れる体験

子どもを持つかどうかは個人の価値観で決めることだ。

ただ、子どもを持つかどうか迷っているのならば、子どもを持ってみるのも悪くない。

なぜなら、子どもがいると、否応なく違う価値観の世界に触れなければならないから。

否応なしに世界が広がる

私のような出不精な人間にとって、違う価値観の世界に触れる体験は貴重だ。