素人ながら音楽教育について感じること

私は今まで、長男と次男の保育園・幼稚園・小学校と音楽の授業(活動)を見てきた。

今回は、今まで保育園、幼稚園、小学校で気になった音楽活動についての記事である。

 

保育園と小学校の音楽活動で気になったこと

その1:生伴奏の減少

私が保育園や小学校を見学した時に気になったことがある。

それは「先生が昔と比べて生伴奏で曲を弾く機会が減ったこと」である。

今は手軽にCDやサイトからダウンロードして曲が簡単に手に入る。

既製品の曲をかけてしまえば、先生方は曲を練習する必要がない。

以前、長男の小学校の授業参観で音楽の授業を見学したとき、小学校の音楽の先生がCDで曲をかけて子どもたちが歌っていたのを見て私はショックだった

私が子どもの頃は保育園や小学校の先生はいつもオルガンで曲を弾いてくれた。

このことは別の記事(幼稚園とピアノ)にも書いた。

私たち「昔の子ども」は、先生の伴奏に合わせて歌う経験を小さい頃から積んでいた

生伴奏に限らず、今の子どもたちは「息を合わせる経験値が少なくなっている」と思う。

他人と息を合わせる経験の積み重ねが「他人と一緒に活動するときに他人の考えを慮ること」に繋がっている気がする。

 

私自身は幸いにも、子どもの頃、ピアノの伴奏が上手な先生ばかりにあたったので、私はいつも、先生の素敵な伴奏で歌うことができたけれども、私は上手な演奏を先生方に求めてはいない。

伴奏はなくてもいい。

メロディーだけでもいい。

むしろそのほうが、子どもたちは先生のひたむきな演奏に合わそうとして、懸命に先生と息を合わせようとするだろう。

先生方、どうか生演奏をお願いします

最近は授業数の増加で、小学校低学年から音楽や図工等を専科の先生が担当する小学校が増えていると聞く。

 

その2:見栄えがする音楽会は必要か

保育園や小学校で生伴奏の機会が減っているのにも関わらず、音楽活動と称して、ピアニカ・鼓笛などの見栄えがする音楽会を開く保育園・小学校が多いこと多いこと。

まずは歌で息を合わせることができなければ、楽器を使った活動で息を合わせることなんて到底無理だろう。

ところで、保育園でピアニカ・鼓笛って必要だろうか?

ある保育園を見学したとき「小学校に入学した時にできなくて困らないようにピアニカ・鼓笛を練習させている」と話していた。

このような先取り練習は保護者に好評らしい。

しかし、この手の先取り練習は、漢字やひらがな等の先取り学習と何ら変わらない。

とはいえ、この手の見栄えがする音楽会というのは保育園や小学校で絶対なくならないのだ。

なぜなら、音楽会を見て「感動した!」という保護者が必ずいるから。

保育園や小学校での見栄えがする音楽会というのは、自主参加でない限りは、すべての子どもが積極的に参加している訳ではない。

やらされ感が必ずある。

だから個人的には「感動は7割減」だ。