【体験談】白衣高血圧の妊婦が出産までの間に実践したこと
わたしは白衣高血圧だ。
「白衣高血圧」というのは、自宅で測った血圧(家庭血圧)は正常値なのに、病院で測ると血圧(外来血圧)が上昇してしまう現象のことだ。
白衣高血圧という呼び名は、診察室で血圧を測るとき、医師が着ている白衣を見ただけで血圧が上がることに由来する。
白衣高血圧とは|高血圧による脳心血管疾患の発症ゼロへ ...
上のサイトによれば、約15%の人が白衣高血圧に該当するとのこと。
つまり10人に1人または2人が白衣高血圧ということだ。
白衣高血圧は一種の体質で、ありふれた現象といえる。
けれども、白衣高血圧の妊婦にとって血圧測定が毎回恐怖である。
妊婦検診での血圧測定
妊婦検診では毎回血圧測定が必須だ。
ところが、白衣高血圧の妊婦にとって血圧測定は鬼門である。
白衣高血圧の妊婦の場合、血圧を測定する際「血圧が上がったらどうしよう」と不安になると、とたんに血圧が上昇してしまう。
妊婦の場合、血圧が高いと「妊婦高血圧症候群」の疑いがかけられる。
そうなると、まず自宅でも毎日血圧を測るよう医師から指示される。
血圧測定を毎日することで血圧を管理し、早寝早起き・規則正しい生活を送ることが求められる。
それでも高血圧が改善しない場合、出産まで入院を余儀なくされる場合もある。
長男の妊婦検診で
わたしが白衣高血圧だと気づいたのは、長男の妊婦検診だった。
妊娠中期(妊娠27週)の妊婦検診で測定した最高血圧が140と高かったのだ。
長男妊娠中の主治医は厳しい人だった。
「このまま血圧が高い状態が続いたら即、入院してもらう」
「自宅で毎日、血圧を測り、次回の検診のときに持参しなさい」
と宣告された。
自宅で毎日血圧を測定
自宅に血圧計がなかったので仕方なく血圧計を購入して、毎日血圧を測ることにした。
ところが、自宅で血圧を測ると、おおよそ最高血圧が110前後と正常値なのだ。
次の妊婦検診のとき、毎日測定した血圧の測定結果を持参した。
その結果、主治医は慢性的な高血圧ではないとわかってくれたようだ。
生活改善
わたし自身も血圧を測定するだけでなく、血圧が上がらないように生活改善をした。
具体的には、長男妊娠中は塩分控えめの食事を心がけ、ウォーキングとヨガに励んだ。
そのおかげか、妊娠27週の妊婦検診での血圧は最高132だったのが、以降は110台と安定した血圧になった。
以後、出産するまで毎日血圧測定を続けた。
結果、出産まで高血圧になることなく無事出産を迎えた。
次男の妊婦検診で
次男妊娠時は妊娠19週の妊婦検診で最高血圧が136だった。
当時妊婦検診を受けていた総合病院の主治医は血圧の管理が厳しかった。
主治医から「白衣高血圧の人は妊娠中、血圧が上がりやすい傾向がある」といわれた。
長男妊娠中の主治医も厳しかったが、次男妊娠中の主治医(転院前)はさらに輪をかけて血圧に神経質だった。
主治医が血圧に神経質だったのは、次男妊娠時、わたしが超高齢妊婦だったせいだろう。
主治医からは、血圧が高い高齢妊婦は何が起こるか分からないので厄介・NICUがある病院にできるだけ早く転院してほしい雰囲気がみてとれた。
だから日赤へと早々と転院することにした。
白衣高血圧の妊婦が血圧測定で注意すること
その1:血圧測定の様子が監視されている病院を避ける
白衣高血圧の妊婦は緊張すると血圧がどうしても上がってしまう。
病院によっては構造上、血圧測定の様子が看護師に丸見えになっているところもある。
転院前の総合病院がそうだった。
転院前の総合病院では血圧に神経質だったうえに、血圧測定の様子が看護師のブースから丸見えだった。
なにか不審な動きがないか看護師が常時見ているので、毎回緊張しながら血圧測定をしていた。
対照的に、日赤は血圧測定の場所が隅のほうにあったのが良かった。
日赤では血圧測定の場所に監視している人が居なかった。
だからリラックスして血圧を測定できた。
妊婦検診の際、血圧をどこで測定するかなんて考えている人は少ない。
盲点だ。
血圧測定の場所は重要。
リラックスして血圧測定を行える病院を選んだほうがよいと思う。
その2:病院に到着したのち、落ち着いてから血圧を測定する。
病院に着くなり血圧を測定すると、どうしても血圧が高くなる。
急いで病院に駆け込んだあとにすぐ血圧を測定するのは良くない。
病院に着いて10分15分座って静かに休憩し、少し落ち着いてから血圧を測定したほうがよい。
狭い病院だと看護師のブースと待合席が向かい合わせだったりするので、血圧測定を促されたり、ただ座っていると何だろうかと思われる。
日赤のような大病院は患者(妊婦含む)がたくさんいるし、看護師も自分の業務に忙しく、待合席に何分座っていようと誰も気にしていない。
そういう意味でも日赤は血圧測定をしやすかった。
白衣高血圧の妊婦が血圧を下げるためにしたこと
確かに、転院前の総合病院の主治医が言うように「白衣高血圧の人は妊娠中、血圧が上がりやすい」傾向があると思う。
だから生活改善をして血圧ができるだけ上がらないような生活を心がけた。
運動面
次男の妊娠中は、
・深呼吸
・ウォーキング
・ヨガ
・整体
・鍼灸
を心がけた。
詳しくは妊娠中に実践したことに記載した。
なかでも「深呼吸」はいつでもどこでも無料で出来てリラックス効果が高く、血圧を安定させるのにおススメだ。
こんなにたくさんやる必要はないかもしれない。
わたしの場合、とにかく徹底してやる性格ゆえに、血圧上昇を防ぐためにできることはすべてした。
食事面
長男の妊娠中と同様、次男の妊娠中も塩分を抑えた食事を心がけた。
特に、水を飲むことを心がけた。
詳しくは妊婦が暑い夏を乗り切る「水について」に記載した。
おかげさまで日赤に転院してからは1度も血圧で注意されることなく、無事に出産することができた。
生活面
ストレスは血圧上昇の敵だ。
早寝早起き・規則正しい生活・仕事でストレスを溜めないことを心がけた。
まとめ
以上、血圧上昇を防ぐための策について書いた。
こんなになんでもかんでもやる必要はない。
出来る範囲で良い。
ただ、血圧上昇で長期入院ともなれば、身動きがとれない状態でずっと安静にしなければならない自分も大変だし、サポートする家族も大変だと思ったので、血圧上昇を防ぐためにできることをすべてやってみた。
おかげさまで血圧が上がることも入院することもなく無事出産できた。