大学の学費が高すぎるのだ
最近、知り合いや親戚筋からこどもの進路について相談されることが多い。
若い人はとりあえず何でもいいから「やってみて」「挑戦して」ほしいと私は思う。
やってみて駄目だったらやり直せばいい。
やり直しがきくのが若さの特権のはずだ。
「大学に入ってみて面白くなかったら、別の大学に入ればいい」と思っている。
人生、やってみないと分からないことが多いからだ。
まず「やってみる」。話はそれからだ。
でも今の日本は大学の学費が高すぎて「大学を入り直すこと」が簡単にできない。
親としては、1年間で100万円以上する学費をポイして、また新たに100万円を用意するなんてこと、そう気軽にできることじゃない。
若い人自身が奨学金として借りているのならば、なおさらだ。
奨学金を借りているのに今通っている大学を辞めるなんてこと、簡単にはできない。
将来こどもが何かを「やってみたい」ときの資金をプールしておく
だからこそ、やりたいことが定まらないならば、高校や大学はできるだけお金がかからない「国公立」に進学したほうがいい、と最近、改めて思い始めた。
将来、こどもが本気で何かを「やってみたい」・「挑戦したい」・「学び直したい」ときの資金を親としてプールしておくために、である。
「そこ(私学)じゃないと勉強できないようなこと」がなければ、国公立に進学しておいたほうがいいと思う。
ただ大学に関しては、国公立大学にはそう簡単に入れないのがつらいところだ。
本来は欧米諸国のように、やりたいことが明確になってから大学に進学したほうがいいんだろうなあ。
若い人は、自分が興味を持ったことをどんどん挑戦したほうがいいのに、現実はそれができない時代になってしまっている。
巷では「起業家精神を育てよう」なんてことが盛んに言われているけれど、若い人がやりたいことに簡単に挑戦できないならば、起業家精神なんて育たないよなあ。