仏教園について

我が家の近所にも仏教系の幼稚園がいくつかある。

次男が通う幼稚園を選ぶにあたり、仏教系の幼稚園を数園見学して気づいたことがある。

仏教系の幼稚園は園生活に仏教の教えが浸透している(当然である)。

そのせいだろうか、「個を大事にする」という観点が仏教系の幼稚園では薄いように見える。

この点が、仏教園とキリスト教系の園との決定的な違いだと思う。

 

キリスト教には「人はそれぞれ神様から贈られたギフト(gift)を持っている」「神様からのギフトを大事にする」という考えがベースにあるようだ。

得意な才能を持つこどもをギフテッド(gifted)というが、ギフテッドという語はもともと「(神から与えられた)才能」という意味を含むと思われる。

一方、仏教園ではこういう考え方はしない(当然である)。

仏教園が「個」を無視しているからではない。

「個(わたし)と公(あなた)を明確に区別して考える」という概念が仏教のベースにないからだと思う。

そのせいなのだろうか、仏教園は「個」の能力を伸ばすより「規律」を重視する園が多いと見学してみて感じた(仏教園が全てそうではないが)。

「個」という視点の有無は、キリスト教系園と仏教園の大きな違いだと感じる。