(旅行記)久しぶりの富山県訪問(2024年)
2024年の夏に富山県を訪問した。
今まで何回か富山県を訪れてきた。富山市内に親戚のお墓があり、お墓参りをするためだ。
今回は、久しぶりに富山県に行った感想をまとめる。
北陸新幹線に乗る
今回はじめて北陸新幹線に乗った。
北陸新幹線の車両はまだ新しく、揺れも少なくて快適な乗り心地だった。
前回富山県を訪れたの2018年だった。2018年時点ですでに北陸新幹線が開通していたけれども、次男がまだ小さく、新幹線よりも搭乗時間が短い飛行機で富山に行った。
そのときはまだ、富山駅と駅ビルは工事中で駅前は落ち着かない雰囲気だった。
路面電車とコンパクトシティ
前回は改装中だった駅ビルも、今回の訪問時(2024年8月)にはきれいに改装されていた。
そして、路面電車の乗り場が富山駅の脇に設置されていた。このため、新幹線を降りて、さほど歩かずに路面電車や富山地方鉄道に乗ることができる。
とても便利だ。
意外なことに、駅の片隅にストリートピアノが置かれていた。
富山市中心部は路面電車がいくつも走っている。
路面電車の乗り場近くのホテルを選んだため、富山駅からホテルまでは路面電車で移動した。
路面電車は案外たくさん本数が走っているので、1本逃しても、少し待てば、次の路面電車に乗れる。
路面電車は新しい車輛のこともあれば、年季が入った車輛のときもあった。
年季が入った車輛はそれはそれでいい味を出している。
富山地鉄・湾岸港線「東岩瀬駅」駅舎
富山県民の気質
富山駅の駅ビルにはお土産屋・寿司屋・ラーメン屋が入っていた。
観光地は、食べる場所とお土産を買う場所が揃っていれば十分である。
いうまでもなく、寿司は新鮮で安くて美味しい。
富山駅すぐのラーメン屋(つくし)で食べたラーメンもなかなか美味しかった。
つくし(富山駅)
富山の寿司屋では、お客からぼったくろうという意図があまり感じられない。この点が、ほかの有名観光地との大きな違いだ。
富山がどんどん有名になるにつれ、ほかの有名観光地と同じようになっていくのだろうか。
そう思うと、少し寂しい。
富山は富山のままでいてほしい。
富山県民は「質素倹約」・「実直」・「ケチ」だといわれている(私は富山県民ではないので、本当にそうかは分からないが)。
どうやら富山県民は、豪華絢爛な隣の加賀藩(石川県)からいつも見下されてきたらしい。
多少の侮蔑を込めて富山県民を「越中さ」と呼ぶ石川県民もいる。
確かに、富山駅周辺には派手な商業施設がない。
そして、観光客にあぶく銭を落とさせようとする施設も見当たらない。
富山駅から電車に乗って少し足をのばせば、黒部や立山連峰など、素晴らしい自然を堪能できる。
富山駅は大自然の玄関口としても機能している。
今回富山県を訪れて改めて、富山というのはシンプルで、無駄がない街だと思った。
路面電車を利用すれば、富山市内を安く移動することができる。
住んでいる人たちも派手にお金を使うことを好まないし、観光客に無駄金を使わせようという意図も感じられない。
だからこそ、海外で高く評価されるのかもしれない。