(旅行記)宇奈月温泉・ホテル黒部(釣りバカ日誌13)
今年の夏休み、富山県の宇奈月温泉・ホテル黒部に宿泊した。
富山市内に用事があり、そのついでに宇奈月温泉に宿泊したのだ。
宇奈月温泉では老舗の旅館であるホテル黒部に宿泊した。
結果としてホテル黒部を選択して正解だった。ただ後述するが、ちょっと残念なこともあった。
ちょっと残念なことがあったけれども、ホテル黒部はもう一度宿泊したいと思う宿だった。
ホテル黒部を選んだ理由
富山県・宇奈月温泉は「釣りバカ日誌13」の舞台である。
ホテル黒部でも「釣りバカ日誌13」のロケが行われた。
釣りバカ日誌13は、主演の西田敏行と、三國連太郎・丹波哲郎が共演している。
先日読んだ「丹波哲郎 見事な生涯」には、先日亡くなった西田敏行が中学生時代に映画「切腹」を見て、三國連太郎と丹波哲郎が演じる冷酷な武士の姿に驚愕したと記されている。
釣りバカ日誌13では、映画「切腹」で共演した三國連太郎と丹波哲郎がふたたび共演している。撮影現場には、老俳優ふたりしか創り出せない独特の雰囲気が漂っていたそうな。
そんな経緯もあって、ホテル黒部を宿泊先に選んだのだった。
宇奈月温泉について
宇奈月温泉は小さな温泉町、といった風情。山間にひっそりとたたずんでいる。
駅前に小さな噴水がある。
宇奈月温泉駅(富山地方鉄道)とトロッコの宇奈月温泉駅は同じ駅ではなくて隣り合わせになっている。両駅は歩いて数分(数百m)ほどの距離である。
ホテル黒部の感想
ホテル内は丁寧に清掃されていた。
建物は古い。昭和30年代の雰囲気である。
廊下の階段・空調・エレベーターなど設備も昔のままである。
昭和の雰囲気が味わえたので、趣があって良かったと私は思う。
大浴場
こちらのホテルのイチオシはなんといっても「温泉」。
露天風呂はさほど広くない。けれども浴槽が「深い」が特徴だ。
深い浴槽というのは珍しい。
露天風呂の景色は山・山・山。「森の中で入浴している」雰囲気が味わえる。
大浴場は昔ながらの造りで、脱衣場がとても広くていい。
ただ、昔の造りのせいだろう、風呂場に階段が多い。足が悪い方はちょっと大変かもしれない。
お部屋
今回は宿泊費用を抑えるため、夕食なし・朝食弁当プランを選んだ。
リーズナブルなプランを選んだので、部屋からの眺めは最初から期待していなかったけれども、山の景色はしっかりと堪能することができた。
部屋からの眺め
宿泊した部屋も広くて満足だった。
ベランダの様子
トロッコ列車が鉄橋を渡って山の中を通り過ぎていくのを眺めて楽しめる。
部屋の前には広々としたベランダがあった。
朝、ベランダの脇から、トロッコ列車に向かって従業員が旗を振っているのが見えた(この件については後で詳述する)。
ちょっと残念だったこと
このホテルのサービスとして「トロッコ列車に乗車する宿泊客には、トロッコ列車に乗ったとき、ホテル黒部の前を通過する際に従業員がホテルから手を振ってくれる」というのがあるらしい。
宿泊前にネットで調べていてこのことを知った。
確かに、チェックインの際もトロッコ列車の乗車時刻を聞かれたし、チェックアウトの際もトロッコ列車の乗車時刻を聞かれた。
期待してトロッコ列車に乗っていたのだが…残念ながら、ホテル黒部から手を振る人は誰もいなかった。
朝一番のトロッコ電車に従業員が旗を振るのを窓から見ていたので、自分たちには手を振ってくれなかったのはちょっと残念だった。
こどもたちに事前に何も伝えないで良かった💦
こどもたちをサプライズさせようと「トロッコ電車に乗ったらホテルの人が手を振ってくれる」ことを黙っておいたのだ。「ホテルの人たちは手を振ってくれなかった」とこどもたちをがっかりさせずに済んだ。
細かい気遣いが感じられる宿
ちょっと残念なことがあったけれども、ホテル黒部では随所に細かい気遣いが感じられた。
確かに設備は古い。でも、一例を挙げると、朝の無料コーヒーサービス、大浴場での無料温泉飲料水サービス、朝のもりだくさんのお弁当…など、随所に「お金はかからないが気遣いが感じられること」があった。
だからこそ、ホテル黒部にもう一度泊まってみたいと思った。
富山駅から宇奈月温泉までのルート(参考)
今回、富山駅から宇奈月温泉までのルートとして利用したのは以下の通り。
・富山→黒部宇奈月温泉:新幹線
・黒部宇奈月温泉→新黒部:徒歩(歩いてすぐ)
・新黒部→宇奈月温泉:富山地方鉄道
ちなみに、黒部宇奈月温泉駅(新幹線)と新黒部駅(富山地方鉄道)は別の駅であるものの、駅同士は歩いてすぐの距離である。
駅名が別になっているから離れているかと思いきや、駅同士ほとんど離れていない。なんで同じ名前の駅にしなかったのだろうか。