2歳児リトミックの様子(その2)
我が家の次男は、今年4月から習い事としてリトミックをやっている。
そのほか、幼稚園のプレ保育のリトミックにも参加している。
どちらも、親子でリトミックに参加する「親子リトミック」だ。
先月の習い事でのリトミックの様子→2歳児リトミックの様子(その1)
先月の幼稚園のプレ保育での様子→リトミック体験レッスン(その1)
習い事のリトミックは、ダルクローズ・メソッドを実践する講師によるレッスンである。
幼稚園のプレ保育のリトミックは、リト研(リトミック研究センター)出身の講師によるレッスンだ。
どちらもまだ数回しかレッスンを受けていない。
けれども、両方のレッスンを受けてみてその違いがなんとなく分かった気がする。
次男は今のところ、ダルクローズ・メソッドのリトミックは大好きで、週1回のレッスンを毎週心待ちにしている。けれども、幼稚園のプレ保育のリトミックには行きたくないと言う。
幼稚園でのリトミックレッスンは大人数のレッスンなので、おそらくリトミックの内容も大人数向けの内容にしているはず。
幼稚園のリトミックレッスンで個々のこどもに焦点が当たらないのは仕方がない。
ダルクローズ・メソッドによるリトミックレッスン
別の記事(2歳児リトミックの様子(その1))に書いた通り、次男は、ダルクローズ・メソッドを実践する講師によるリトミックレッスンに今年4月から通い始めた。
次男は2歳なので、レッスン中に気分が乗らない日もある。
次男は神経質な性格で、いつもと違う人(見学者)がその場に居たりするとレッスンに集中できず泣いてしまう。
それでも、リトミック講師との間の即興でのやり取りをすごく楽しんでいて、本当に楽しそうなのだ。
リトミック講師が次男に合わせてピアノで反応してくれるから、次男もリトミック講師が弾く曲に合わせて反応するのだ。
リトミック講師は次男に質問を投げかけ、次男の興味があるものをその場で見つけて、それを題材にしてピアノを弾く。
次男が飽きるとまた、リトミック講師は次の質問を投げかけ、興味を示したものを題材にしてまたピアノを弾く。
それを繰り返しながら、曲に合わせて止まる・動く…を遊びの中に取り入れていく。
ダルクローズ・メソッドを実践するリトミック講師の即興能力の高さは本当に素晴らしい!
ダルクローズ・メソッドの特徴はまさに「即興」だと思う。
幼稚園プレ保育でのリトミックレッスン
一方で、次男は月1回、幼稚園プレ保育でのリトミックレッスンに通っている。
先日、その2回目のレッスンがあった。
1回目のレッスンでは次男はほぼ参加していた。
ところが今回の2回目のレッスンでは、次男は最初からレッスンへの参加を拒否した。
2回目のレッスン中、長男は最初から最後までずっとレッスンに参加せずに、椅子に座ってレッスンを観ていた。
正直に書くと、幼稚園プレ保育でのリトミックレッスンは次男にとってつまらないらしい。
幼稚園プレ保育でのリトミックレッスンには「もう行きたくない」と次男は言っている。
リトミックの講師や幼稚園の先生方には大変申し訳ないのだけれど。
次男の意思を尊重して、今後は、幼稚園のプレ保育でのリトミックレッスンには参加せずに横で見学させてもらおうと思っている。
幼稚園プレ保育でのリトミックレッスンへの参加を拒否した理由
次男が幼稚園プレ保育でのリトミックレッスンへの参加を拒否した理由として考えられるのは…。
その1:レッスンが大人数だった
レッスン中は親子総勢30人以上の人が一斉に参加していた。
神経質な次男は集団に圧倒されてしまった。
以前も、次男は児童館での無料リトミックに参加したときに、大勢の人にもみくちゃになって嫌がったことがある。
次男の他にも、集団に圧倒されて参加を拒否した子どもが数人いた。
神経質な性格の子どもは大人数レッスンには不向きなのかもしれない。
その2:先生が一方的に曲を弾き、曲に合わせ歩いたり止まったりするレッスン内容だった
幼稚園のリトミックでは子どもからの働きかけに応答して曲を弾くのではなく、子どもが曲に合わせて動くしかない。
それが次男にとってつまらなかったのだと思う。
たとえば「散歩」を題材にしたリトミックでも、ダルクローズ・メソッドを実践する講師ならば、
講師:〇〇ちゃん、今日はどこに行きたい?
子ども:海!
講師:どうやって海に行くの?
子ども:車!
講師:じゃあ〇〇ちゃん運転してね。出発しよう。
というように、子どもの答えに合わせてレッスン内容をその場で決め、その内容に合った曲をその場で選んで弾く。
だから、子どもにとっては自分のアイデアが採用されたレッスンだから、リトミックがとても面白いようだ。
ところが、一般的なリトミック教室では、題材がたとえば「散歩」と決まっていると、その題材に合った曲があらかじめ用意されていて、リトミック講師が弾く曲や場面設定に子どもが合わせなければならない。
用意されたものをこなさなければならないのが次男は面白くないのだろう。
幼稚園のプレ保育のリトミックでは2回目のレッスンも1回目のレッスンと同じ曲をリトミック講師は弾いていた。
つまり、リトミック講師は事前に準備してきた曲を弾いていた。
だとすると「即興」レッスンというものはやっぱり、リトミック講師にとって高度な技術が必要で、誰もが簡単にできるようなものではないのだろう。
即興性のある・なしが、ダルクローズ・メソッドのレッスンと、そうでないリトミックレッスンの大きな違いだと思った。
レッスンを受ける子どもたちの年齢が上がってレッスンの内容が難しくなるにつれ、音楽的な要素に対する考え方の違いもはっきりしてくるかもしれない。
習い事のリトミックも、幼稚園のプレ保育でのリトミックも、どちらも次男が楽しめれば一番いいのだ。
けれども、参加したいか・参加したくないか、子どもには子どもなりの考えがある。
子どもたちはそう簡単には思い通りに動いてくれないのだ。