リトミックの効果ってなんだろう
ところで、リトミックの効果って何だろう?
本当は「効果」という言葉を使うべきではないかもしれない。
リトミックはなにか明確な効果を狙ってやるもんじゃないから。
リトミックは「なんらかの効果があるからやる」ものではなくて「楽しいからやる」ものだ。
ここで説明するまでもなく、リトミックの効果についてはリトミック教室のウェブサイトにたくさんの説明がある。
私は素人だし、まだ子育て途中なので「リトミックの効果はこれ!」と断言できない。
だから、ここでは、私自身が現段階で感じている「リトミックの効果」について独断と偏見で述べる。
子どもを長い間リトミック教室に通わせている保護者(素人)のひとつの見解である。
リトミックの効果を得るためには、リトミックの専門教育を受けた先生がいるリトミック専門の教室に通ったほうがよいと思う。
良いリトミック教室の見分け方については、また別の記事にする予定だ。
リトミックの効果(その1)自己肯定感が育まれること
「自己肯定感が育まれる」
これが一番大きなリトミックの効果だと思う。
言い換えると「自分自身に満足すること」と言ったらよいかな。
リトミック専門の教室では、即興で音楽を聴き、自分で感じて動くことが求められる。
周りを見てどう動くかではなく、自分自身の判断で動くことが求められる。
なんだかんだ言って、日本の多くの学校・幼稚園はいまだに、周りを見て行動する・先生の指示に合わせて行動することが求められる。
先生ははっきりと指示を出さなくても、先生の意図を汲み取って先生の意思に沿って行動することが「善」とされれる。
けれども、リトミックはそうではない。
リトミックではまず「自分で感じること」が大切だ。
リトミックのレッスンで、子どもたちが自分の意思で本当に生き生きと動いている姿を目にすると、リトミックの神髄を見た気がする。
「リトミックは人間教育である」といわれているゆえんだ。
以前、見学に行った幼稚園の先生が「幼稚園の様々な活動の中で、もしひとつだけ残すとしたら何ですか?と言われたら、リトミックを選びます。」と話していたのを思い出す。
リトミックでは「どう動くか」についての決定権がそれぞれの子どもたちにある。
子どもたちが主体的に動き、自分で考えて決めることで自己肯定感が育まれる。
我が家の子どもたちはまだ成人には程遠くて、自分で進路の選択をした経験はないから断言できないけど。
まず自分で感じ、考える習慣をつけることができれば、成人したときに自分の判断で自分の道を選択できるんじゃないかな。
でも正直に言うと、こどもたちはまだ成人していないので今の長男を実際に見ていてまだそれほど実感できていない。個人差も大きいと思うし。
10年後には実際にどうなったかが分かるだろう。今から楽しみだ。
リトミックの効果(その2)楽器演奏の表現力が広がる
「楽器演奏が上達する」
リトミックが音楽教育だから当たり前の話ではある。
リトミック教室のウェブサイトには、リトミックをやってからピアノ等の楽器を習い始めると、楽器の上達が早い・楽器演奏の表現力が広がることが書かれている。
実際、ピアノを習い始める前の導入としてリトミックをやっているピアノ教室は多い。
リトミックの効果(その3)身体運動の基礎になる
リトミックでは、音楽を聴き、自分の身体をコントロールして動くことが求められる。
自分の身体をコントロールすることはすべての運動の「基礎」だ。
楽器演奏や舞踊だけでなく、スポーツでもでもリズム感は重要だ。
実際、長男が通うリトミック教室でも、ダンス、バレエ等の舞踊やスポーツを習うかたわら、リトミックを習っている子どもは多い。
リトミックの効果(その4)算数(数学)を感覚的に理解できる
音楽は算数と深く関わっているというのはよく知られている。
簡単な例でいえば、4分の4拍子は1小節を4つの四分音符で分割したものだが、これは算数の割り算の考え方につながる。
幼児であっても「2拍子、3拍子、4拍子」を感じることで、算数の割り算でいう「2分の1、3分の1、4分の1」を感じることができる。
算数(数学)の感覚を体でつかむと算数(数学)の理解が進む。
リトミックのレッスンをしていけば、楽しみながら体で感じることで、算数(数学)の素養を身に着けられるなんて、なんて素敵なことだろう。