世間の意識の変化(家庭保育は可哀想なのか)
先日、次男の3歳児健診があった。
健診の最初に、保健師さんとの面接があった。
保健師さんは私が提出した問診票を見て「保育園には通っていないの?」と私に聞いてきた。
保健師さんは家できちんと子どもを養育しているかを確認したいのか「ふだんはどこで遊んでいるの?」と聞いてきた。
私が「今、幼稚園のプレ保育に通っている」と答えると安心したような顔をして、メモにその旨を書き込んで別の話題に移った。
3歳児健診に来るのは3歳になった子どもたちばかりだ。
3歳ならば保育園や幼稚園に通っていない子どもは大勢いると思う。
それなのに、保育園に預けないのはオカシイことなのだろうか?
今は小さい頃から保育園に通う子どもが多い。
だから現時点で集団生活を経験していない我が家は要注意だと思われるのだろうか。
保育園に預けてプロに面倒見てもらったほうが安全だと思っているのか。
実際は、次男に集団生活を経験させてやりたくても保育園に入れなかった。
幼稚園だって入れるかどうか分からないんだけど。
世の中はどうやら「保育園に行くこと」がスタンダードになりつつあるらしい。
保育園育ちがスタンダード
同じようなことを調剤薬局や習い事でも経験する。
次男がかかりつけの病院に行った帰りに近くの薬局に行くと「〇〇保育園?いまは▽▽が流行っているわね」と言われる。
病院に来る子どもの患者=保育園児だと決めつけたようにそう言われる。
習い事に来る母親達から「保育園に通っているのですか?」と聞かれることが多い。
「保育園に通っている」と答えれば「仕事と育児の両立をともに戦っている同志」として認められる。
けれども「今はどこも通っていない」と答えると、なんだか残念そうな顔をされることが多い。
長男が習い事に通っていた頃は逆だった。
その頃は、幼稚園に子どもを通わせている親が主流で、保育園に子どもを通わせている親は少数派だった。
世の中の意識が変わりつつある。
そのうち「保育園に通っていないの?かわいそうね」と言われかねないご時世だ。
長男が赤ちゃんの頃は、長男が保育園に通っていることを年配の人に伝えると「こんなに小さいうちから保育園に通っているの?かわいそうね」とよく言われた。
たかだか10年経たないうちに世間の意識の変わり様がすごい。
政策の変化が人々の意識も変化させてしまうのが怖い。