(読書感想)骨盤にきく(著者:片山洋次郎)
本書は、骨盤について幅広く取り上げた本だ。
骨盤について知りたい人、そして、野口整体について知りたい人におすすめ。
本書の存在をわたしは最近知ったけれども、
裏表紙に「ベストセラー」とあるので、本書はそれなりに売れた本のようだ。
本書は、季節ごとの骨盤の違いや、成長期から更年期までの骨盤の変化について触れる。
骨盤に関するいろいろなテーマが取り上げられており、特に本書の前半は幅広い内容が記載されている。
体癖の説明が分かりやすい
本書で特筆すべきは、本書後半の「体癖」についての説明だろう。
とにかく、体癖の説明が読みやすくて、とてもわかりやすい。体癖をはじめて知る人が読むとよい。
「体癖」とは、野口晴哉氏が見出した、人の身体特性のことである。
ヒトの腰椎は5つあるが、どの腰椎をどう使うかは人によって「癖」があるそうだ。
5つの腰椎の使い方をパラメータとして身体特性を把握するのが「体癖」である。
本書の「<体癖>身体感性のパラメータ―」の図がわかりやすい。
なお、本書中の記載で、
『9種にとっては、7種・8種・10種のようなストレートに本心を相手にぶつける人のほうが「裏表のない正直な人」として信用できる。悪口や文句を直接言われるよりも、表向き調子を合わせていて陰で違うことを言われることが大嫌いなのです』
とある。
納得。
7種メイン・1種と9種サブであるわたしも同じ意見だ。
骨盤にきく
著者:片山洋次郎
文春文庫
初版:2009年4月10日
出版社:文藝春秋