(読書感想)身体にきく 「体癖」を活かす整体法(著者:片山洋次郎)
「体癖」という性格診断法がある。
「体癖」は、野口晴哉という整体師が開発した分類法だ。
体癖の特徴
「体癖」は簡単にいうと、「身体の特徴」に基づいて性格を分類する方法である。
先日取り上げたエニアグラムでは
人間の精神面から性格診断をするものであって、
身体的特徴については基本的に触れない。
対照的に、「体癖」は身体的特徴から性格や体質を分類するものだ。
身体的特徴から性格や体質を分類する「体癖」はある種、独創的であるといえよう。
体癖の分類
体癖では大まかに言うと1種~10種の分類がある(厳密に言うとさらに11種・12種がある)。
1種・2種 :上下型(頭脳型)
3種・4種 :左右型(消化器型)
5種・6種 :前後型(呼吸器型)
7種・8種 :捻れ型(泌尿器型)
9種・10種:開閉型(生殖器型)
体癖の分類で特徴的なのは、
たとえば「2種+5種+7種」というように
1人の人間が複数の体癖を併せ持つ、
というように分類することだ。
メインの体癖はたとえば2種だったり5種だったりと、
人によって異なる。
ちなみにわたしは7種(メイン)+1種(サブ)で、
さらに6種・9種がちょっと入っている。
呼吸器が若干弱くてスピリチュアルに親和性があるのは6種の影響だし、
毒舌なのは9種の影響だ。
読書感想:身体にきく「体癖」を活かす整体法
体癖については、「体癖」という概念の考案者である野口晴哉氏が「体癖」という本を出版している。
ただ、この「体癖」という本、わりと読みにくい文体で書かれている。
野口晴哉氏の文章が下手だとか、そういうことではなくて、
野口晴哉氏の文章に関しては何とも言えない読みにくさをわたしは感じる。
整体師の方が書いた本はなぜか、読みにくい文体のものが多いような気がする。
整体師というのは、言葉を操るよりも身体を観るのが得意な人たちだからだろうか。
ちなみに、野口晴哉氏の著書よりも奥様(野口昭子氏)の著書の方が、
わたしにとっては読みやすい文体で書かれている。
体癖について知りたい初心者におすすめ
一方、本書(身体にきく「体癖」を活かす整体法)は、体癖についてイラスト入りで分かりやすく説明する。
本書は、体癖について知りたい初心者におすすめの本である。
著者の片山洋次郎氏は本書のほかにも、整体に関する本をいくつか出版されている。
身体にきく 「体癖」を活かす整体法
著者:片山洋次郎
初版:2013年04月10日
出版社:文藝春秋