【ピアノ教本・感想】ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩【大人ピアノ】

私が習っているピアノ教室の先生はロシア奏法を教えている。

今までテキストに使っていたのが「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩1~3」である。


ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩

 

先日「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩1~3」がようやく終わった。

のろのろペースで習っているので、この教本3冊を終わらせるのに2年余りかかってしまった。

ようやく念願のブルグミュラーに到達することができた!

 

ピアノ教本「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩」の構成

「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩」は1~3巻で構成されている。

1~3巻の内訳はざっとこんな感じ。スモールステップで進んでいく。

 

・第1巻…ノンレガートで弾く

・第2巻…レガートで弾く(スラー・スタッカート)

・第3巻…レガートで弾く(長いスラー)

 

第1巻は3番の指(中指)1本で弾く曲から始まり、第2巻、第3巻と進むにつれて徐々に難しくなっていく。

第3巻まで進むと、曲として完成している良い曲が増えるので、弾くのが楽しくなる。

 

ピアノ教本「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩」の感想

見た目よりも難しい曲が多い

全体的に1曲1曲が短い。その分、1曲ごとの課題が明確だ。

第1巻はさほど難易度は高くない。けれども、第2巻・第3巻になると、見た目よりも難しい曲が多い。

この教本は、バイエルのように「左手伴奏・右手メロディー」と固定化された曲が少ない

拍子をきちんと把握しないと弾けない曲も多い。楽譜をみると一見簡単そうに見えるけれども、実は簡単に弾けなかったりするのだ。小さい子が弾きこなすのは大変だと思う。

具体例を挙げれば、こども向けピアノ教本「ぴあのどりーむ」と比較すると、見た目は似たように見えても、『ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩』は「ぴあのどりーむ」よりも格段に難しい

裏を返せば、きちんと弾けるようになるまで練習すると実力がつくピアノ教本かもしれない。

 

山は第3巻の後半

特に第3巻の後半が「山」で、難易度が上がる。

でも、この「山」を乗り越えるとブルグミュラーの最初の数曲はすんなり弾ける(最初の数曲は、だが)。

実際、ブルグミュラーを弾き始めてみて、1番「すなおな心」や2番「アラベスク」はわりと簡単に弾けてしまった。

「アラベスク」がこんなに簡単に弾けるとは思わなかったので、自分でも驚いた。

 

ロシアや東欧の民謡や歌が多い

掲載されている曲は、ロシアや東欧の民謡や歌が多い。

大人であるわたしには東欧やロシアの曲は新鮮でいい感じだ。

でも小さい子には馴染みがない曲ばかり練習することになり、つまらなく感じる子もいると思う。

第3巻に入ると、フレーズが美しい素敵な曲が増えてくる。私は好き。

 

ロシア奏法についての感想

ピアノ教本「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩」を3巻の終わりまでやってみた正直な感想。

現状ロシア奏法が身に付いたのかどうか自分では分からない

確かに、ロシア奏法を習う前と比べれば、力任せにピアノを弾くことはしなくなったと思うし、ピアノを弾くときに無駄な力が入らなくなったと思う。

でも、わたし自身「こういうふうに弾くのがロシア奏法だ」とまだ実感できない

わたしのような初級者ではなく、上級者のほうがロシア奏法と通常の弾き方との違いが分かるのだろう。

先生にロシア奏法を直接伝授されても分からないのだから、ピアノ教本「ロシア奏法によるピアノ教本はじめの一歩」を独学で弾いてもロシア奏法を身につけるのは難しいはずだ。

 

大人ピアノ(まとめ)

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