少年野球は大変なのか

ウチの次男(幼稚園児)はどうやら野球が好きみたいだ。

とはいえ、次男はまだ小学校入学前なのでキャッチボールくらいしかできない。

次男が本格的に野球をやりたいと言い出したらどうしようか…と思っている。

野球に熱心な知り合いがいて、少年野球がとても大変な世界だということを知っているから。

すべてのチームがそうではないと思うけれど、軽い気持ちで野球を始めたら想像以上に保護者が大変で長く続けられなかったという話をよく聞く。

私が少年野球のどんなところを大変だと思うのか、以下にまとめてみた。

 

保護者のお手伝いが多い

少年野球といえばまず、保護者のお手伝いの大変さが挙げられる。

少年野球のお手伝いといえば「お茶当番」が代表的だ。

実際、とあるグラウンドを通りがかったとき、監督やコーチにお茶やコーヒーを差し出す保護者の姿を目撃したことがある。

お茶当番というのは、こどもたちのためにお茶を作ってグラウンドに持参するだけでなく、監督やコーチに飲み物を差し出す役割もあるらしい(チームにもよる)。

お茶くらい各自で持参すればよいと思うのだが、そうはいかないのだろうか。

最近では「お茶当番なし」を掲げるチームも出始めているので、そういったチームを選んで入会するのも良いかもしれない。

お茶当番以外にも、試合会場までの車出し・グラウンドの整備・用具の片づけ・保護者が同伴する小さな子どもたちの見守りなどがある(チームにもよる)。

 

野球以外のイベントがある

少年野球ではチーム内の親睦を深めるために、バーベキュー大会・キャンプ・夏祭り・カレーパーティー等、野球以外のイベントを行うチームも多い。

ただ、競技以外のイベントがあるチームは野球に限らない。

どんなスポーツにせよ、イベントの準備をするのは当然、保護者である。

イベントが多いと子どもたちは楽しいだろうけど、イベントが多ければ多いほど保護者の負担は増す。

まるで「ミニPTA」といった感じがする。

 

試合が多くて土日は試合でつぶれる

少年野球には驚くほどたくさんのトーナメントがある。

素人目にみると、どのトーナメントが一番価値があるものなのか、さっぱり分からない。

中には夏の高校野球さながら、真夏の炎天下で行われるトーナメントもある。

素朴な疑問だが、少年野球でこんなにたくさんの試合をこなす必要があるのだろうか

今は共働き世帯が増えていて平日は仕事で忙しく、土日は家族でゆっくり過ごしたい人も多いと思う。

少年野球を始めると土日は試合でつぶれてしまうことを懸念している。

 

野球に対する保護者の温度差が大きい

少年野球は保護者の温度差が大きいことが特徴的だ。

我が家のように楽しい野球が一番という家庭もあれば、将来は甲子園出場を目指す・野球で強豪校に入学したいというご家庭もいる。

後述するが、野球の場合、野球強豪校に入学するための野球エリートコースというのが確立している

野球エリートコースに乗るためには、少年野球である程度名を売ることが必要だ。

野球は集団競技なので、野球エリートを目指すご家庭がチームにいるとチームの雰囲気がガラッと変わる。

もちろん、野球がうまい子どもがチームにいれば試合に勝つ確率は高まるから、上手い選手がチームにいることのメリットは大きい。

けれどもその反面、勝利至上主義に陥る危険性もある。

実際、自分の子どもが所属するチームを強くして子どもの名を売るために、自ら監督を買って出てチームを勝利に導く保護者を何人も目にしてきた。

どのスポーツにも熱心な保護者がいるけれども、野球の場合「熱心」の程度が尋常ではないと感じる。

少年野球チームを選ぶ際には、勝利を追い求めるチームなのか、それとも楽しさを追い求めるチームなのかを見極める必要がある。

 

野球エリートコースの存在

野球が好きな子どもは、昔は公立中学の野球部に入部して野球をやる、というのが一般的だった。

けれども、今は公立中学の野球部には野球の上手い子どもは少ない。

なぜなら、野球が上手い子どもの多くは小学校時代に少年野球(リトルリーグ)に所属し、中学生になるとシニアに所属してそこで野球に専念するからだ。

名門シニアに入部できるかどうかがその後の野球人生に大きな影響を及ぼすらしい。

そして、名門シニアには多くの野球強豪校から野球推薦の話がふってくる。

名門シニアでの成績順に著名な野球強豪校にスカウトされていく。

もちろん、今でも公立中学の野球部出身でプロ野球選手になる選手もいる。公立中学野球部(軟式)→大船渡高校→千葉ロッテの佐々木朗希がその代表例だ。

けれども現在はシニア経由で野球強豪校に入学し、その後プロ野球選手になる選手が大半だ。

 

我が家の場合

我が家の場合、こどもをプロ野球選手にさせたいとか、野球強豪校に入学したいとか、甲子園に出場してもらいたいとか、そういう考えは一切ない。

まずはこどもに野球を楽しんでほしい。

けれども、純粋に野球を楽しむための場を探すのがとても大変だと感じている。

私が子どもの頃は、放課後に小学校の校庭でクラス全員で野球をしたものだ。

けれども、今はそういう環境はないらしい。

少年野球がそんなに大変ならば、やっぱりサッカーを選ぼうかとも思ってしまう。

 

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