(読書感想文)題材に「窓ぎわのトットちゃん」を選ぶ
今日は「窓ぎわのトットちゃん」という本を紹介する。
「窓ぎわのトットちゃん」では、女優の黒柳徹子(トットちゃん)氏が戦前に通った「トモエ学園」での日々が描かれている。
「窓際のトットちゃん」とは
「窓ぎわのトットちゃん」といえば、1970年代より前の世代の人はみんな知っているだろう。
1981年初版の「窓ぎわのトットちゃん」は、まぎれもなく戦後最大のベストセラーである。
日本だけで800万部以上、世界中で2,000万部以上も売れたという、とてつもない本だ。
わが家の長男は、今年の夏休みの宿題の読書感想文の題材として「窓ぎわのトットちゃん」を選んだ。
夏休み中、平日のお昼にいつも「徹子の部屋」を見ているので、長男は、著者である黒柳徹子氏に親近感があるらしい。
「窓ぎわのトットちゃん」の思い出
わたしは確か小学校5年生か6年生の時、自分で本屋に行って、この本を自分で買った。
著者の黒柳徹子氏は当時「ザ・ベストテン」という超人気の歌番組の司会者をやっていたことも相まって、当時はベストセラーとして物凄く話題の本だったのを覚えている。
わたしにとって「窓ぎわのトットちゃん」は初めて買った「大人の本」だという点で思い出深い本だ。
窓ぎわのトットちゃん 新組版
字が大きくて読みやすい「新組版」
今回読んだ「窓ぎわのトットちゃん 新組版」は文庫本でありながら、字が大きく、とても読みやすい。
わたしのような老眼でも読みやすい。
子どもにも読みやすい
そして、難しい漢字にルビがふってある。
小学生や本を読むのが苦手な子どもでも読みやすいのだ。
新組版を出版するにあたり、高齢者やこども、障害をもつ人が読みやすいような配慮がなされている。
こういうところに著者の細かな気遣いを感じる。
小学校高学年~中学生の読書感想文に
「窓ぎわのトットちゃん」は、とても読みやすい文章で書かれている。
300ページ以上とボリュームがある。
けれども、スラスラ読みやすい文章で書かれているので、小学校高学年の子どもならば十分読めると思う。
文章を読むのが苦手な子どもでも中学生ならば読めるだろう。
先述したとおり、この「窓ぎわのトットちゃん」には難しい漢字にルビがふってあるので、小学生でも十分読める。
国語が得意な子ならば、小学校中学年でも十分に読めると思う。
本嫌いな長男が今回「窓ぎわのトットちゃん」を読んでいて、わたしは「本を読んでいる最中に面白くて笑っている」長男をはじめて見た。
絵本以外で、本を読んで面白くて笑っている長男を見たのは初めてだったのだ。
そんな長男を見ることができて、ちょっと嬉しかった。
それくらい、この本でのトットちゃんの言動は長男にとって面白かったようだ。
最先端のオーダーメイド教育そしてインクルーシブ教育
「窓ぎわのトットちゃん」で描かれているトモエ学園は、今でも最先端のオーダーメイド教育かつインクルーシブ教育だ。
トモエ学園のどういう点が魅力的で最先端なのかというと、
・古い電車を利用した教室
・教室のどこに座ってもよい
・時間割はあるけれど、どの教科から学習するかは各自で決める
・リトミックの授業がある
・病気の子ども・体が不自由な子ども・日本語が話せない子どもが一緒に授業を受けている
・授業で散歩の時間がある
・夏休みに学校で野宿する
などである。
この本を読んだ長男の感想は「トモエ学園はすごく自由で羨ましい」とのことだ。
80年以上も前に実現できていた教育が、今もほとんどの学校で実践できていないことは残念なことだ。
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