上皇陛下のホロスコープを読んでみた
今日は、上皇陛下のホロスコープ(ネイタル・チャート)を読んでみた。
公務から退かれ、今は仙洞仮御所でお暮しの上皇陛下。
上皇陛下と3人のお子様方のネイタル・チャートも比較してみた。
上皇陛下のネイタル・チャート
上皇陛下(明仁親王)
生年月日:1933年12月23日午前6時39分
出生地:東京都
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アセンダントと太陽が「合」
アセンダント獅子座
上皇陛下の太陽は1室獅子座にある(赤色丸印)。
獅子座といえば「王様」の星座。
上皇陛下そのものだ。
獅子座の支配星は太陽。
その太陽がアセンダントと「合」であるので、
表舞台でスポットライトを浴びる人だ。
まさに天皇陛下の地位に相応しいアスペクトだ。
太陽:他の天体とノーアスペクト
上皇陛下のネイタル・チャートで目を引くのが、
太陽が他の天体とはノー・アスペクト(他の天体と主要なアスペクトを形成していない)
ことである。
太陽はただひとつ、アセンダント付近に佇んでいる。
上に立つ者の孤独を表しているかのようだ。
MCと木星が合
上皇陛下のネイタル・チャートでは、
10室にある天秤座の木星がMCと「合」である(青色丸印)。
10室は社会との関わり・仕事運を表す。
木星がMCと「合」の人は最高の仕事運だといわれている。
ただし、木星は拡大する星。だから本人が望まなくても仕事が次々と舞い込む。
替わりの人がいない「天皇陛下」というお立場を表しているのだろう。
この10室の木星が、後述するグランドクラスと小三角の両方に絡んでいるのが特徴的である。
火星-木星-天王星-冥王星の「グランドクロス」
上皇陛下のネイタル・チャートでもうひとつ特徴的なのは、
火星(山羊座)-木星(天秤座)-天王星(おひつじ座)-冥王星(かに座)からなるグランドクロスだ(赤色丸印)。
グランドクロス(正方形)は、
スクエア4つないしオポジション2つで構成されることから、
強い緊張状態を示すといわれる。
このグランドクロスの中に、
火星-冥王星がタイトな「オポジション」という、パワーが強い天体同士が180°を成すという、
パワフルな配置をお持ちである。
場合によっては持て余すの強い力をお持ちだ。
一方で、グランドクロスは良い方向に働けば、
困難を自分で乗り越える力があることを示している。
上皇陛下のグランドクロスは
活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)で形成されているから、
活動宮の強いエネルギーで物事に積極的に取り組むご性格を
表しているのだろう。
海王星-水星-月の「Tスクエア」
上皇陛下のネイタル・チャートには、グランドクラスのみならず、
海王星(乙女座)-水星(山羊座)-月(魚座)のTスクエア(直角二等辺三角形)がある(赤色丸印)。
このTスクエアは柔軟宮で形成されている。
柔軟性が高するきらいがあることを意味するそうだ。
月ー冥王星「トライン」
次に、上皇陛下のネイタル・チャートでもうひとつ特徴的なのが、
月ー冥王星「トライン」がグランドクロス・Tスクエアの葛藤を弱めていることだ(青色丸印)。
つまり、Tスクエアを構成する月が冥王星とトライン(120°)をも形成している。
月ー冥王星のトラインが、
グランドクロス・Tスクエアの葛藤を和らげているのだろう。
月ー冥王星トラインを持つ人はカリスマ性があり、逆境に強く、直感力がある。
上皇陛下のネイタル・チャートでは、
グランドクロス・Tスクエアというハードアスペクトからなる複合アスペクトを構成する天体が、
トライン・小三角といったソフトアスペクトからなる複合アスペクトの構成要素でもあるため、
ソフトアスペクトがハードアスペクトを緩和する働きをしている。
水星-土星・金星-木星の小三角
また、土星・金星-木星のトライン(120°)と、
木星-水星のセクスタイル(60°)&水星-木星のセクスタイル(60°)で
小三角を形成している(青色丸印)。
木星ー金星のトラインは強運のアスペクトといわれている。
これは、仕事運・人気運・金運に恵まれること、そして誠実で温かい性格であることを示す。
それに加えて、
木星-水星・水星-土星(旺盛な知識欲)および水星-金星(豊かな愛情表現)
を意味する。
上皇陛下は生物に強いご関心があり、学者としての側面もお持ちである。
また、上皇后陛下という素晴らしいパートナーに恵まれたことは、
この小三角に表れているのだろう。
また、水星は小三角の構成要素であるだけでなく、先述したTスクエアの構成要素でもある。
水星が織りなすTスクエアによる葛藤を、水星が織りなす小三角で緩和しているのだろう。
上皇陛下とお子様方とのネイタル・チャートの比較
上皇陛下とお子様方(天皇陛下・秋篠宮・黒田清子さん)とのネイタル・チャートを比較すると、
ぱっと見の印象は上皇陛下とお子様方とではかなり異なるけれども、
よく見ると共通点があることに気づく。
相違点
上皇陛下のネイタル・チャートは、
・太陽がノーアスペクト
・天体がホロスコープ全体に散らばっている
点が、お子様方のネイタル・チャートとは異なる特徴である。
上皇陛下のネイタル・チャートでは天体がひとつの部屋に集中しておらず、全体に散らばっていることから、上皇陛下はバランス感覚が良い方だとお見受けする。
共通点
(その1)ハードアスペクトの緊張がソフトアスペクトによって緩和されている点
上皇陛下とお子様方で共通するのは、
ハードアスペクト(合を含む)の構成要素である天体が、ソフトアスペクトの構成要素になっていて、
ソフトアスペクトがハードアスペクトを緩和している点だ。
ハードアスペクトによる緊張がソフトアスペクトで緩和されているのだ。
(その2)冥王星が複数のアスペクトを形成している点
上皇陛下とお子様方のもうひとつの共通点としては、冥王星が複数の主要アスペクトを形成する点である。
上皇陛下・3人のお子様方いずれも、
冥王星と他の天体との間で3つ以上のアスペクト(ハードアスペクトまたはソフトアスペクト)を形成している。
冥王星というのは、良くも悪くもパワーが強い天体である。
冥王星こそ、皇室の方々が持つカリスマ性の源なのだろう。
冥王星についても、
冥王星絡みのハードアスペクトとともに冥王星絡みのソフトアスペクトを持っており、
ソフトアスペクトでハードアスペクトを緩和しているのが特徴的だ。
まとめ
以上、素人の星読みが上皇陛下のネイタル・チャートを読んでみた。
今月12月23日には88歳のお誕生日を迎える上皇陛下。
お健やかにお過ごし下さい。
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